健康博覧会の不思議な商品 3

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 『健康博覧会』という見本市に出掛けた。博覧会と名付けた見本市は珍しいもので、商品を広く見せるといった意味があり、昨今はあまり使われていない。健康に関する商品、サービスの見本市であることから、健康機器、健康食品などの医薬品、医療ではない業者が出展していた。見本市のタイトルからして変わっていたが、出展してある商品はすざましいものがあった。こんな商品、サービスがあったのか、と驚かされるようなものばかりである。『不思議だ』とか『珍しい』といった感嘆が出るのではなく、『怪しげな』とか『奇怪な』といった表現が適切なものが見られた。あたかも、夜店に並んでいる不可解な商品に近いようなものがあった。
 この見本市に出展している商品などの全てがふざけている、というのではなく、一部の出展者の商品が該当しただけである。だが、『健康』というものは、医療とは違ってその個人の心の持ちようである。『気は心』なのであることから、どんな商品であってもその人が健康になるのであれば、それは商品なのであろう。
 ③ 暖房寝袋
 キルティングの布地を袋状に縫ってミノムシのような寝袋にして、内部には温水を循環させるパイプを回してある。下半身を袋に入れると、温水によりポカポカと温かくなるそうだ。布地には効能がある鉱石の石を縫い込んであるため、温泉に入っているような効果があるそうだ。しかし、価格が26万円とは少しお高いのでは。これなら電気毛布にくるまっていれば同じではなかろうか。
平成17年3月18日