健康博覧会の不思議な商品 2

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 『健康博覧会』という見本市に出掛けた。博覧会と名付けた見本市は珍しいもので、商品を広く見せるといった意味があり、昨今はあまり使われていない。健康に関する商品、サービスの見本市であることから、健康機器、健康食品などの医薬品、医療ではない業者が出展していた。見本市のタイトルからして変わっていたが、出展してある商品はすざましいものがあった。こんな商品、サービスがあったのか、と驚かされるようなものばかりである。『不思議だ』とか『珍しい』といった感嘆が出るのではなく、『怪しげな』とか『奇怪な』といった表現が適切なものが見られた。あたかも、夜店に並んでいる不可解な商品に近いようなものがあった。
 この見本市に出展している商品などの全てがふざけている、というのではなく、一部の出展者の商品が該当しただけである。だが、『健康』というものは、医療とは違ってその個人の心の持ちようである。『気は心』なのであることから、どんな商品であってもその人が健康になるのであれば、それは商品なのであろう。
 ② チタンのフライパン
 この兄ちゃんは、一人でチタン製のフライパンを売っていた。チタンの素材が健康に良いとの説明であった。だが、同じようなチタン製のフライパンはデパートでは数千円で売られているのに、この商品は44000円であった。何でこんなに高くなるのか不思議だった。それよりも、殺風景な机の上にチタン製のフライパンを4個だけ置いて、パンフレットもなくて販売している兄ちゃんの方が不思議だった。この人は、本気でフライパンを販売する気があるのだろうか。
平成17年3月18日