葬祭のフューネラルフェアに出掛けてきました。

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待ち遠しかった、年一回の葬儀屋・斎場向けの見本市です。

 今年もフューネラルフェアに出掛けたのですが、この見本市があるのを心待ちにしていました。なぜならば、葬祭業界は隙間商品が開発される数少ない業界だからなのです。葬儀はそれほど変化が無いように思われるのですが、意外にも新商品の開発が多くあり、それが年一回の見本市に出品されるのです。葬儀には非日常的な商品が数多く使われており、それらの改良や変更があります。また、葬儀屋が喪主や会葬者向けに販売する商品も多くあり、業界では常に目新しい商品を必要としているのです。例えば、以前は会葬御礼ではお茶や海苔などが主流でしたが、現在はそのような商品は古臭いのです。会葬御礼は毎年のように新規な商品が登場しているのです。葬祭業界は十年一日の如く変わりない、ように思われているのは先入観からです。業界は常に進化しているのです。
 一段目、二段目の写真は会場の受け付けですが、業界関係者が長蛇の列を作っていました。現在、年間の死亡者数は約110万人ですが、10年後には150万人になると予想され、業界に新規に参入する業者や業務を拡大したい業者が増えているのです。このため、どの葬儀屋もこの見本市に来場して新商品、新サービスを研究していました。
 三段目の写真は音楽葬のデモンストレーションで、無宗教で葬儀を行う喪主が増えているようです。来場者の葬儀屋は、このようなデモンストレーションを研究し、地元で新しいタイプの葬儀を提案していくのでしょう。
 今年のフューネラルフェアの特徴としては、出店業者が大幅に入れ代わっていることです。出店者数は昨年とあまり変わりないのですが、四分の一程度の業者が入れ代わっていました。それだけ業界の活動が活発であり、変化に富んでいると言えます。新規に出店していた業者は思いも掛けないような地方都市から出掛けていました。本社が和歌山県や北海道、福岡県などの遠隔地が目立っていました。
 葬儀では祭壇が必要となります。以前は木製の宮式祭壇が主流でしたが、現在は花祭壇となってきています。会場のあちこちには花祭壇が展示されていました。これだけの花祭壇を一度に見学できる機会も滅多にないでしょう。四段目、五段目、六段目の写真は葬儀屋に新しいデザインの飾りつけを提案しているものです。六段目の祭壇では生花ではなく造花でした。
 会場内には「クマモン」の花飾りが展示されてました。この業界でもユルキャラがさっそく採用されているようです。台の一部を観察すると、熊本県によるクマモンの使用許可番号が提示されていました。正規のクマモンでした。
2015年6月30日