測量の業界では完全自動化も夢ではありません。

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短時間で極めて正確な測量ができ、業界の再編成の波もあるかもしれません。

 建設・測量生産性向上展では測量に関した技術革新のブースが多く出店していました。1段目の写真はドローンにより測量するもので、空中から土地を撮影して測量できるものです。2段目の写真は小型飛行機により測量するものです。3段目の写真はボートにより、水深、水面の地形を測量するもので、いずれも遠隔操作により土地の地形を自動的にデーターとして収集することができます。現在はGPSや撮影カメラの精度が向上し、センチ単位で機械が測量できるようです。以前は、測量者が現地にまででかけ、トランシットなどの測定器で計測していたのですが、同じ精度で自動化できるようになりました。ただ、ブースを出店している企業はいずれも測量を受諾する測量会社ばかりです。使用するドローンなどの機材はほぼ同じ会社の製品であり、他社との差別化ができにくい業務となっています。省力化したことはいいのですが、受諾価格の値下げの要因となるでしょう。すると、測量会社の再編成となり、淘汰される測量会社も増えるのではないかと憂いています。
 4段目の写真は、外人労働者を斡旋する外国の企業です。人手不足、小子化の問題を解決するため、政府は単純労働者の移住を緩和するようになりました。建設作業は3K職場であることから、外人の労働者が必要となっています。このため、政策の改正によりこのような斡旋企業が早くも活動を開始していました。
 土木・建設の作業現場では、便所が必要となります。会場には仮設便所の専業メーカーの出店もありました。この業界では、国内で数社が存在していますが、何れも中小のメーカーであり、大手企業は進出していないようです。土木・建設産業の隙間商品かもしれません。
2019年6月28日