細かなサービスを工夫したことが、来場者の増加につながったのでしょうか。
東京ビッグサイトで開催された「産業交流展」に出掛けてきました。この見本市の主催者は東京都なのですが、近隣の神奈川県、千葉県、埼玉県も連携しているので出店者は都内にある企業ばかりでなく関東地域全域にある企業も出店の資格があります。このため、多数の企業が出店していて、今の中小企業を観察できる見本市となっています。昨年の出店者数は906企業であるのに対して、今年は1073企業と増加しています。3日間の来場者数は公称8万1千人であり、二段目の写真にあるように通路には人が多くみかけられました。同時期に同じ東京ビッグサイトで開催された「新価値創造展」に比べると、来場者が多く、活気がありました。どうして来場者数が違うのかと考えたら、一つは地元の企業と商談する、という目的があるため、関東地域の企業はこちらの見本市を優先するということが挙げられます。
また、会場の設営に工夫や新しいサービスが施されていることがあります。三段目の写真は案内所であり、目的とする商品や技術を質問すると該当する企業やブースなどを指示してくれるサービスで、いわゆるコンシェルジェのようなものでした。四段目、五段目の写真は日本の文化、産業を紹介するコーナーで、ここでは版画の製造実演をしていました。相当に費用をかけたものと思われます。
六段目の写真は世田谷区のブースで、世田谷区の地図の上に地元有力企業の位置を立体的に表示してありました。展示物に工夫がしてあるブースが多かったのも今年の特徴です。
また、例年に比べて海外企業の出店も増えてます。七段目の写真は北京市から出店したブースであり、北京市だけでこれだけの企業が商談してました。この他にも、ベトナム、韓国などのブースが有りました。東京都は海外からの出店者を強力に募集していたようです。
2016年11月24日