葬祭業界はこれから有望のため、新しい見本市も開催されています。
今年も葬祭業界専門の「フューネラルフェア」に出掛けてきました。人口分布からしてこれから20年間は葬儀の件数は増加していくため、有望な業界と見られています。会場の受付では多数の来場者、主に斎場の経営者、従業員、が順番を待っていました。来場者は昨年と同じ程度の人数で盛況なのですが、出店者が2割ほど減っているようです。二段目の写真にあるように、会場の中央には休息用のテーブルが並んでいて、ブースの穴埋めになっていました。
出店者が減少しているのは、8月に開催される「エンディング産業展」の影響があるようです。この見本市は昨年から開催されたもので、拡大している葬祭業界を目掛けて新たに参入してきたのです。こちらの見本市の内容は、フューネラルフェアの展示物、サービスとほぼ似たようなものです。このため、今年はエンディング産業展に出店し、フューネラルフェアには出店しない業者が出たようです。
来場者は葬儀業者や斎場経営者であるため、会場内ではこれらの業界人のためにモデル葬儀が行われていました。実際に行われた最新の葬儀手順を再現したもので、皆様熱心に観察されてみえました。葬儀の手順は全国でそれぞれ特色があるのですが、時代と共に変化しており、地方から来場した関係者は最新の手順を学ぼうと一生懸命なのです。
会場のブースでは棺桶を花や草木で包み込んだ展示がありました。シンプルであるが極めて斬新なデザインでした。ブースの開設者はどこかとみたら、大手生花販売業者のの日比谷花壇でした。この会社は毎年ユニークなデザインの生花祭壇を展示しています。
六段目、七段目の写真は、遺影の生前予約を訴えるパネルです。従来の葬祭で使用する遺影は、遺族の手持ちのスナップを拡大したものが殆どで、ピンぼけしていたりぼやけたりしたものが多かったのです。このため、遺影プリント会社では生前にプロカメラマンに遺影を撮影してもらい、いざ、葬儀の際には預けてある画像をプリントするサービスを勧めていました。パネルには見本の遺影が展示されてましたが、今までの遺影の比べるとはるかに見応えがあります。趣旨は良いのですが、プロカメラマンに手数料を支払ってまで遺影を預けるだけの余裕のある人はどれだけいるか問題です。
2016年7月29日