パイプやポンプに関連した企業の見本市です。

15kankoukizai01 15kankoukizai02 15kankoukizai03 15kankoukizai04 15kankoukizai05
住宅・ビルなどの設備に関連する盛大な見本市です。

「管工機材・設備総合展」とは、住宅やビルなどの建造物に付帯した設備に関する見本市で、東京ビッグサイトで開催されたこの見本市の主催者は「東京管工機材商業協同組合」です。名称からするとパイプやコックなどの水道に関連した産業かと思われるのですが、管には「鉄管、鋼管、ビニール管、鉛管、銅管、継手」などが含まれ、機材には「バルブ、コック、水栓、ポンプ」などが含まれ、設備には「便器、洗面台、浴室、マンホール」などが含まれています。つまり、水道、ガス、電気配線、空調設備、ダクト設備などの液体、気体を流動させるための全ての業界に関連した極めて範囲の広い産業なのです。
このため、来場者は水道工事業者、ガス工事業者、電気工事業者などの、住宅設備施工業者となります。二段目の写真にあるように、会場内は多くの来場者で賑わっていました。年に一度の最新技術、最新機材の情報を入手しようと、工務店や施工業者は一生懸命に見学していました。管工機材の業界は裾野が広いため、東京だけでの見本市では全国からは来場できにくいものです。このため、大阪、名古屋でも同様な見本市が開催されていますが、主催者はそれぞれ大阪管工機材商業協同組合、愛知県管工機材商業協同組合となっています。
管工事や住宅設備の業界は地味なのですが、生活には直接関連する産業なので、参入している業者は極めて多いのです。また、売上げも極めて大きいため、大企業の進出が多く、会場内で見かける企業名は比較的知名度の高い企業ばかりです。このため、私の探している隙間商品を製造するニッチ企業は限られているのが実情でした。
三段目の写真は、鉄管を加工する機械を販売している企業で、ガス管や水道管を配管している現場で良く見かけることのできる機械です。この企業の従業員は三百名くらいで、この見本市の出店者の中では規模の小さい方でした。四段目の写真は主に消防設備に関する商品を製造している企業で、ビルの外壁などに消防ホースを接続するための真鍮製の金具を製造しています。五段目の写真にあるように、消防署が使うノズル、バルブや水栓が主な商品です。似たような商品が並んでいるのですが、消防用と散水用と区別した説明になっていたので、尋ねてみました。「消防用」とは消防庁の規格認定があるもので、「散水用」とは認定が無いものなのだそうです。認定が取得できるのとできないものでは値段に大きな差がでてくるのでしょう。
2015年8月13日