日本の靴メーカーは高度な、特殊な分野を目指しています。

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日本のメーカーも頑張ってます。若い人も参加していくようです。

 国内での靴の製造量は輸入量の10%にもならないほどです。これは人件費、材料費が後進国に比べて格段の差があるからです。世界的にみても人件費の安い国は軽工業が強いので仕方がないことでしょう。それでも国内の靴メーカーは頑張ってます。一段目の写真では何やら靴を製造している実演をしていましたが、このメーカーは二段目の写真にあるように革製のスリッパを製造していました。柔らかい革でできた折り畳めるスリッパで、旅行などに利用されるのだそうです。旅館などで他人の使ったスリッパを使いたくない人もいて、結構注文があるのだそうです。オーダーで一足2万円から製造するそうです。
 三段目、四段目の写真はスポーツ靴に入れるインソールを専門にしている会社です。足の裏に合わせてた科学的な形状をしていて、長時間走っていても足に負担がかからないのだそうです。素材は炭素繊維などを使用し、1組2万円近くしました。これからの日本の靴メーカーは高度な技術による靴や特殊な靴の製造で生き延びていくでしょう。
 五段目の写真は製品となった靴の異物を検査する機械です。X線を照射して、クギや針などの異物を検知することができます。食品などの大量生産の商品については大手のメーカーが大型の検査装置を販売していますが、靴の業界では大手メーカーが参入できるほどのマーケットが広くありません。このため、靴を検査する機械は中小のメーカーで製造されているのだそうです。ニッチな分野にだけ特化した商品を製造し、それでメーカーが成り立っている事例です。
 靴専門の見本市を廻って気がついたのは、靴のデザイン、製造を教える学校が複数存在していることでした。文化服装学園、エスペランザ靴学院、水野学院などの他にも専門学校がブースを出していました。日本の靴産業が衰退したと言われても、デザインや特注の製造に応えるために教育機関があるのです。これらの学校で勉強した人達が、世界に通じる靴をこれから製造していくのです(日本製の一部の靴は輸出されているため)。
2014年9月27日