少々、余計なお世話のようなサービスですが。
サ付き住宅には老人だけが住むため、それを狙って各種の業者が進出していました。一段目、二段目の写真は老人用専門の衣類を販売する会社で、老人が着やすい衣類を通販で販売していました。サ付き住宅にカタログを置いてもらい、居住する老人から衣類の注文を代行してもらうことで、サ付き住宅の運営者にマージンが入るようになっています。老人用の下着やパジャマはどこでも売っている商品ではないため、通販でもしかたないでしょう。
三段目、四段目のブースでは、墓地や葬儀を斡旋するサービスをしていました。出店者を良く見たら、墓地を販売する会社でした。サ付き住宅では高齢者ばかりが住んでいて、遅かれ早かれ葬儀や墓地のお世話にならなければなりません。そこで、サ付き住宅の運営者を介して、葬儀や墓地を老人に紹介してもらいたい、ということになりました。老人にとってはあまり気分のいい営業ではないのですが、自分の終末は自分で決めなければならない風潮になってきたので、これからはサ付き住宅の中に住む老人の間では大きな話題になるかもしれません。
見本市会場の中では、若い女性が水着姿でチラシを配ってました。このブースでは五段目の写真にあるビニールで囲われたサウナを販売していました。老人が車椅子のままで入浴できるというものだそうです。しかし、こんなうら若い女性を宣伝に立てるのは何か場違いのような感じがしました。このサウナを利用するのは、この女性よりも50歳以上の老人ばかりなのですから。
2013年8月4日