自動車メーカーは付き合いで出品しているのでしょうか。
会場の一部では、自動車メーカーによる新素材や新技術を紹介するコーナーもありました。この見本市に来場するのは、個人経営の自動車整備工場のオーナーや従業員が多いため、自動車メーカーが新技術を展示して啓蒙活動をしてました。自動車メーカーとしては、直接の利益にはならないのですが、業界のトップ企業による、中古車業界、自動車整備業界へのアッピールでしょう。
一段目の写真は、軽量化のために左右の窓ガラスにプラスチックを使用した例で、二段目の写真は軽量化のためドアーパネルにアルミ板を使用した例を展示してました。三段目と四段目の写真は、アルミと鉄を結合する技術を示す車体下部の構造体です。従来は鋼板をプレス加工していのですが、軽量化のためアルミ板と鋼板を結合し、車体を一体化させてあります。この結合では、摩擦圧接工法と呼ばれる最新の溶接技術で、回転する金属棒を両材料に押し当てて、摩擦熱によりアルミと鉄を溶かして接合させるものです。自動車メーカーでは、軽量化のために涙ぐましい努力をしているのです。
2013年3月27日