無縁社会により最小限での見送りとなります。





家族だけでのヒッソリとしたお見送りです。

 或るブースの奥には小さな祭壇が展示されてました。これは祭壇のセットで、3万円程度の価格で葬式に必要な飾りが全て揃っているものです。一段目の写真の右側にある段ボール箱に全て入っていて、箱から出して広げると二段目の写真のように最低限必要な仏具が並べられます。最近は葬式を出さずに、病院から火葬場に直行する「直葬」が多くなっていて、首都圏では30%は葬式をしない直葬なのだそうです。これは葬儀にかかる費用が貧困により負担できなくなってきたからだ、という説もあります。そんな家庭のために、価格は安いが一応は葬式としての体裁だけはとれるようにしたのがこのセットです。四段目の写真はさらに簡素にしたセットで、机は一つだけですが、線香立て、輪なども一通り揃ってます。これから高齢化社会となり、無縁のうちに亡くなる人も増えてくるため、このような簡素な野辺の送りも増えてくるでしょう。こんな社会に対応しようとするのがこの新商品でした。
2012年7月10日