カメラマンではなく、スタジオ経営者むけの見本市です。







写真館は無名の中小企業に支えられているのです。

 「PHOTONEXT」という見本市に出掛けました。フォト、とあることから写真に関連するのは当然で、会場内にはキャノン(二段目の写真)や富士フィルム(三段目の写真)などのブースもありましたが、これらのカメラ機材やフィルムメーカーは全体からすると少数派で、会場の大部分は余り知られていない中小企業のブースが並んでいました。つまり、ここではカメラマンを相手にした商談が行われるのではなく、スタジオや写真館を相手にした見本市なのです。
 最近はスタジオや写真館を利用されることは少なくなったのですが、結婚式や成人式などで記念の写真を残したい時には利用されています。会場内では四段目の写真にあるように、アルバム専門のメーカーのブースが並んでいました。このような小物のメーカーは一般に知られることもない中小企業ですが、それなりの需要があるようです。また、ブースで目立つのはデジタル写真館のサービスを提供する企業です。五段目、六段目はその一例ですが、要するにデジタル写真をクラウドのサーバーに記憶させ、それをインターネットで販売しようというものです。スタジオ、写真館が独自にサーバーを持たず、デジタル写真館のソフトとサーバーを借り、そこに仮想の写真館の出店しようというものです。原理は簡単なため、新興のソフト会社が多数参加していました。このクラウドサービスも競争が激化しているようです。
2012年7月9日