葬祭ビジネスは盛んになっています。






会場は商談で熱気がありました。

 今年も開催された「フューネラルビジネスフェア」という見本市に出掛けました。要するに、葬儀屋、斎場を相手にした商談会であり、葬式で使用するあらゆる商品が並べられたものです。一段目の写真は受付であり、入場からこのように並んでいて、会場内は二段目の写真にあるように来場者で溢れていました。高齢社会となって、年々死亡者数が増えていき、葬儀ビジネスは盛んになっているからです。小子化により結婚式の数が減ったのと比べると全くの逆転減少です。最後に残った将来性のある産業と考えているのか、出店者も来場者も熱心でした。会場内のあちこちには三段目の写真のように祭壇が設置されていて、祭壇を製造して販売するメーカーとそれを購入する葬儀屋との間で値段の交渉が行われてました。普通の人であれば、このような祭壇を見るのは数年に一度のことで、義理で他人の葬式に出掛ける時くらいでしょう。しかし、会場にはありとあらゆる祭壇が展示され、もういいよ、と言いたくなるくらい見飽きることになりました。
 会場の一部では、四段目の写真のように湯灌の儀式のデモが行われてました。遺体を湯で清める儀式なのですが、行っている地方とそうでない地方があるようです。そのデモを座って眺めるのも不思議な光景ですが、業者にとってはこれは仕事なのです。五段目の写真は返礼品を専門に扱う商社のブースです。不祝儀を貰うと何らかの返礼品を送るのが昔からの習慣でしたが、最近は返礼しなくなったり、簡単に済ますことが多くなったようです。そのため、返礼専門の商社は減衰ぎみであり、10年前に比べるとこのような商社のブースは激減しています。返礼品のブースよりも、葬儀屋がサービス向上に役立つような企業のブースが増えてます。昔は返礼品の多寡で、その人の葬儀の大きさが計られていたのですが、もうそんな時代で無くなったのです。
2012年7月10日