クッキーやケーキは溶かした小麦粉を型に入れて焼き上げるのが製法となっていて、専用の型が販売されてます。クッキー、ケーキは元々は外国にあった食品なので、日本では歴史が浅いものです。日本でもそんなクッキー型の専業メーカーがあり、外国製とは違った型を販売していました。二段目にあるのがドーナツを焼くための専用の型（パン）なのですが、よくよく見ると、パンと焼き型が別部材となっています。米国企業であれば一枚の鉄板をプレス加工して量産型の焼き型を製造するでしょう。その方が安く大量に製造できるからです。この会社の焼き型では、パンに穴を空け、その穴に型を嵌め込んで固定していました。型とパンを分離したので、型のバリエーションを変えることができるからでしょう。日本のケーキメーカーでは少量多品種を製造するために対応したのではないかと思われます。外国製のケーキパンをそのまま製造するのではなく、日本の国情に合わせて改良してあるのが面白いところです。この会社は焼き型では国内でトップのようでした。
２０１１年６月２３日