上海万博 その3 

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少々ガッカリの中国館でした。


各国のパビリオンに向かいました。当然のように、中国政府が力を入れた杯型の中国パビリオンです。日本のテレビでも紹介されたと思いますが、中国政府がその国力を内外に示すために設計したもので、会場中央にどんと置かれてました。しかし、近くに寄って見てみると、東京両国にある江戸東京博物館よりも小さいものであり(他のパビリオンよりは大きいが)、何だこんなものか、というのが実感でした。
二段目の写真はパビリオンの一階入口であり、事前情報では混乱が予想されるので入場するのが難しい、ということでしたが20分ほどですんなりと入場できました。が、中に入ってガッカリとしました。この一階は巨大なホールになっていて、そこには中国の各省のブースが入っていたのでした。つまり、中国館は中国の行政区域にある各省にそれぞれ割り当てがあり、各省はその省内の特色を出した展示をしているのです。例えれば、日本館があったとすれば、その中を各県に割り振り、各県の名所や特産品を並べているようなものです。広い中国のことなので、南方の省に住む人は北方の省の様子や生活は知りません。このパビリオンを一周することで、中国全土の特色を体験できる、というものです。一昔前までは、日本でもこんな博覧会が各県であったような気がします。中国館は、中国人同士がお互いの内情を見せ合いっこするようなものでした。展示の手法も古めかしいものであって(中国人にはそれでもいいかな)、こんなもので大丈夫かなというのが率直な感想です。
中国館には、100メートルの巨大なスクリーンがあって、清時代の絵巻物を再現した水墨画を表示できる展示がある、との前評判でした。私も是非見ておきたいと考えてましたが、これが誠に困難なものでした。このスクリーンは中国館の上層階に設置されているのですが、予約制で人数制限がありました。予約券は毎朝配付されて、先着順に配られるのですが、何と朝5時であるとのこと。こんな情報は日本では入手できなかった。どうりで一階の面白くもない会場だけはすんなりと入場できたのか、と後になって理解した次第です。何れにせよ、建物は巨大なのだが、展示内容とサービスが全く合っていませんでした。
2010年10月1日