野菜も屋内で栽培されるようになってきました。

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何だか味気ない野菜になりそうです。


 今年初めて開催された「施設園芸・植物工場展」に出掛けてきました。この見本市は農業従事者を対象としていて、ハウス栽培、水耕栽培、工場栽培の関係者が出店するものです。農家や農協などから農作物の展示をする見本市は多いのですが、逆の立場の農場の設備に関する見本市は珍しいものです。従来は個人経営の農家が多かったのですが、大型農場や会社経営の農場が増えてきたからかもしれません。
 会場内では蛍光灯やLEDを使った植物工場のブースが目立ってました。今一番の流行りのものだからでしょう。屋内であっても連続して植物を栽培でき、安定した収穫を得ることができるというのが売り物です。しかし、これではブロイラーと同じことで、何だか味気ない野菜を食べることになります。やはり、太陽の下で伸び伸びと育った野菜を食べたいものです。
 四段目、五段目の写真は水耕栽培の実演で、四段目はトマトの栽培であり、五段目は葉物野菜の栽培です。ハウス栽培ではこのような形で野菜を栽培しているところが多いようです。また、水耕栽培であることから、トマトとは葉物野菜しか栽培できないようで、根物野菜などは栽培不可のようです。
 会場内にはビニールハウスの製造メーカーが多数出店していました。各メーカーとも比較的規模の大きな企業か、それとも一部上場企業の傘下にある企業ばかりで、中小企業は見当たりませんでした。考えてみればビニールハウスなどは全国の農地に無数にあり、巨大なマーケットです。中小企業が乗り込むような小さなものではありません。一般には知られていないが、この業界も巨大資本化しているようです。
2010年8月5日