後進国にも売れる商品を開発してます。

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ハイテクではなくてローテクです。


 電子関連の最先端技術を展示しているテクノフロンティアの見本市なのですが、会場の隅にはどういうわけか「BOP プロダクツ」というコーナーがありました。BOPとは、BASE OF PYLAMID の略であり、世界の後進国に焦点をあて、この発展途上国にも販売できる商品を開発しよう、という運動なんだそうです。全世界には40億人の貧困層があり、この人達を新しいマーケットとして考えていこう、というものです。年収300ドル以下の人達でも購入できるような安価な商品を開発すればそれだけ販売量が増える、ということです。このブースには過去に商品化された実物が並べられていました。
 二段目の写真は、太陽熱で料理できる集光器であり、インドの奥地で実際に使用されているそうです。三段目の写真は、飲み水を濾過させるための器具で、素焼きの壺を入れたプラスチックの容器です。汚水をこの容器に入れると、浄化されて飲料に使えるのだそうです。40年前の日本でもこの器具と同じような濾過装置が使われてましたが、それのリバイバルでしょうか。五段目、六段目の写真は、100ドルパソコンです。数年前にアメリカの企業が、アフリカの貧困層でもインターネットが使えるようにするために開発したものです。私も雑誌でこのパソコンがあることを知ってましたが、実物を見たのは初めてです。8ビットの白黒画面であり、無線LANによりネットに接続できるようになってます。USBコネクターなどもあり、一応は最低限の機能を持っているようですが、現在の技術水準からするとかなり低レベルです。現在、安価なパソコンが流通していて、同じ金額ではもっと高機能のものが購入できるのではないかと思われました。
2010年8月4日