今どき成長している業界です。

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満員盛況でした。


 全国の葬儀屋さんがお得意先の「フューネラルビジネスショー」に出掛けてきました。葬儀という商売にからんだ業界の人達だけを対象とした見本市はここしかないようで、珍しいものです。あまりお世話にはなりたくないのですが、一生に一度はお世話にならざるを得ない業界と言えます。
 昨今はどこの見本市も低調で、出店者、来場者のどちらも減少しています。しかし、この見本市は盛況でした。二段目の写真は湯灌の実演をしているブースですが、こんな人だかりでした。これは葬儀人口が増えているため、業界の規模が拡大しているからです。現在の年間死亡者数は百十万人程度ですが、これから年々増加し、30年後には年間百六十万人が亡くなるという統計があります。マーケットは広がっているのですが、こんな業界も不況の中では珍しいことです。マーケットが広がっていることから、あらゆる業者が新規参入を図っているようです。
 三段目の写真は製茶業者のブースです。会葬返礼には昔からお茶、海苔が使われていて、ここでは静岡県のお茶を盛んに宣伝していました。葬儀社はこの返礼品を取り扱うことで膨大な利益を上げていたのでした。葬儀そのものよりも、こちらの方の利益が多いとも言われていました。しかし、実を言うと会葬返礼品の業者の出店は以前から比べると減ってきているのです。数年前は御礼返礼業者のブースが目立っていたのですが、今年は数社もいません。これには二つの理由があり、一つは葬儀業界での返礼品の価格が極めて高いことが世間に知れ渡ってきて、喪主が返礼品を渋るようになってきたからです。もう一つは家族葬などのように会葬者が少ない葬式が増えてきたため、返礼品が不用になってきたからです。
 四段目の写真は卒塔婆を展示していたブースです。墓地などに飾る卒塔婆も輸入品が増えているようで、このブースでは国産木材を利用して下さい、と宣伝してました。間伐材を使った卒塔婆を売り出したいとのことでした。五段目の写真は缶詰などの花飾りを配送する業者のブースです。地方によっては、祭壇や喪家の入口に缶詰、瓶詰などの食品を籠に盛って飾るところもあるようです。私はまだ見たことがないのですが、このような風習が根強い地方も多いようです。花飾りの代わりでしょうか。この会社では、注文があれば色々な食料品を組み合わせて盛り、宅急便で配送するのだそうです。
2010年7月14日