模様はこうして加工するのでした。

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彫金も電動化の世界となってきていました。
しかし、人件費が製品価格に影響してくるでしょう。


 会場で何やら実演しているブースを見つけました。リングの周囲に模様を彫っていくのです。リングを専用の治具で固定し、電動ノミで彫っていくのです。三段目の写真が模様を彫りあげたリングなのです。製品は今まで見たことがあるのですが、作業をしているのは初めて見ました。私は、このような彫金はタガネとハンマーで作業すると考えていたのですが、このような電動ノミでいとも簡単に彫っていくことができるようです。
 考えてみたら、電動ノミは世界のどこでも入手することができるため、コストは人件費だけとなります。すると、人件費の安い中国、インドで作業すれば恐ろしく安く加工ができることになります。同じデザインのリングを大量に加工するとなれば、日本よりも海外の方が強いことになってしまいます。この業界も後進国にかなわなくなってきているようです。実際に、金銀製品は東南アジアで大量生産が行われているのが実情です。
2010年2月1日