ここまで製品化したのは大変でしたが?

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家庭用に製作したのは努力賞なのですが、販売は?
過去の失敗例を参照されるとよいのではないかと。


 ついに出たのが、「生ゴミ処理機付き流し台」です。ステンレスの流し台の下に処理機が一体となって取り付けてあります。従来の生ゴミ処理では、ディスポーザルのように刃物で切断して細かく砕いて下水に流していました。この流し台では、流しの下に処理機を連結してあり、流しの排水口の下側には網状の生ゴミ収納空間(二段目の写真)があり、この空間に生ゴミをそのまま投入します。その後、生ゴミを分解するバクテリア菌を含んだ処理剤を投入します。空間内には攪拌羽根があって、生ゴミと処理剤を攪拌させます。するとバクテリアの作用により生ゴミが水と炭酸ガスに分解されて処理されます。極めて衛生的で文化的です。
 という風に生ゴミが処理されればいいのですが、そうもいかないようです。この手の生ゴミ処理装置は各種あり、それぞれのメーカーから販売されてます。しかし、どの生ゴミ処理装置もカタログ通りには生ゴミを処理、分解できないのが実情です。バクテリアによる生ゴミ処理は制御が難しいようで、100%分解できる場合もあれば、まったく分解できない場合もあり、不安点なのです。このように家庭で使用する流し台にこのような不安定な装置を取り付けたらどうなるでしょうか。生ゴミが分解できないときには、家庭の主婦なら対処することができず困ってしまうでしょう。すると、主婦はメーカーにクレームをかけることになり、販売した後のメーカーの処理が大変になりそうです。
2009年1月25日