店舗などの内外装の新技術が出品されてました。

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建築関係の技術は毎年進歩しています。


 「JAPAN SHOP」に併設されている「建築建材展」では、店舗や飲食店の内外装の新商品、新技術を展示していました。毎年のように新規な技術が公表されていて、建築業界の技術革新が見られます。その中の一部を紹介します。
 二段目の写真は木製のドアーなのですが、内部に発光装置が仕込まれていて、表面は木材を薄く剥いだ素材で覆ってあります。つまり、ドアーの内部は空洞であって、その中の一部に発光ダイオードが組み込まれていて、ドアーの表面は普通の木材のように覆われているのです。普段は通常のドアーと同じように、表面は木質の素材そのものが見えます。内部の発光ダイオードを発光させると、内部から光が出て模様などを表出させることができるようになっています。例えば、「会議中」とか「使用中」といった文字を表出させることができるものです。しかし、このドアーは一枚が百万円もするものです。現状では製造数量が少ないためこのように高価格となりますが、量産しても二十万円以下になることはなさそうです。すると、単に表示させるだけの木製ドアーだけが二十万円となるのは少し高額なような気がします。徳島県から出店した業者でしたが、工夫してある点には敬意を表しますが、はたして売れ行きがいいかどうかは疑問です。
 三段目の写真は愛犬家のための家造りを提案する会社です。犬を同居するために各種の工夫がある家を設計するのだそうです。これから多くなると予想される個性的な住居を設計するにはそれなりの工夫とアイデアが必要でしょう。このように特色のある提案であれば大きなマーケットにはなりませんが、それなりの需要があると思われます。
 四段目、五段目の写真は、主に旅館のリフォームを提案しているブースです。和室の客室風のモデルルームを展示してあり、左半分がリフォーム前の客室、右半分がリフォームした後の客室を表現しています。このリフォームでは、木材を薄くはぎ取り、裏側に接着剤を塗布した模造素材を用います。模造素材の裏紙を剥がして、接着剤の付いた面を柱や梁、天井に貼り付けてリフォームするものです。見た目からは模造素材を貼り付けただけのものとは思われない程に良く出来ていました。この方法でリフォームでは、安く早く工事が完了するのだそうです。汚れた和室を新品に近く再生することができるとのことです。昨今は温泉旅館も経営が苦しいようなので、このようなリフォーム素材が利用されることが増えるでしょう。
2008年4月15日