街のそば屋さん、うどん屋さんの見本市です。

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職人気質の多い個人経営のそば屋さん、うどん屋さんが相手です。
以外にも奥が深い業界でした。


 そば屋さん、うどん屋さんを対象とした『めん産業展』にでかけてきました。いわゆる麺業界の見本市なのですが、ラーメンなどの中華麺、パスタなどの西洋麺は扱いません。旧来からある日本の麺だけを対象としたもので、来場者は街の個人営業のそば屋さん、うどん屋さんです。といって、立ち食いそば屋さんは対象とはなりません。どちらかと言えば味で勝負するそば屋さん、うどん屋さんが来場者の主流となります。
 このようにして考えると、このめん産業展は極めて狭いように考えられるのですが、全国で開業している個人営業のそば屋さん、うどん屋さんの店舗数は極めて多いのです。一つの町内には必ずといっていいほど小さなそば屋さん、うどん屋さんがあります。そういった個人営業の店の親父さん達が集まっていました。
 さて、個人営業のそば屋さん、うどん屋さん達が営業の対象となる見本市なので、規模は小さく、90社程度の出店でした。しかし、出店している企業の内容は極めて濃いのです。一つのそば屋、うどん屋が営業をするには数多くの商品、材料が必要となっているのです。そば屋、うどん屋の建物を除いて、店舗の客席側、裏側のそれぞれにはいろんな商品があり、それらを供給する業者も多いのです。
 二段目の写真はそば、うどんに必要な醤油、出汁を供給する企業で、業務用の醤油はこのようなポリタンクで供給されているようです。これを見てガッカリしないで下さい。三段目の写真は製麺機で、裏側ではこのような機械で麺を製造しているのです。昔は製麺業者から毎日そば、うどんの麺を購入していたのですが、このような機械で自家製麺をしている個人企業も増えているようです。その理由はずばり「儲かる」からです。小麦粉を購入して麺を製造すると、麺そのものを購入するよりもはるかに安くなるのです。それに気がついたそば屋さん、うどん屋さんが自家製麺を始めたようです。また、自家製麺すると好みの味や腰のある麺を製造できる利点もあるからでしょう。四段目の写真は麺ゆで機で、そば屋さん、うどん屋さんには必須の装置です。各社、それぞれ工夫した麺ゆで機を展示していて、使いやすい機械を導入するようです。五段目の写真は、そば屋では必ず必要となる容器、盛りつけ器、そば湯入れなどです。いずれも木製の漆塗りで出来ていて、高級店では必ず使われてます。価格を見たら、一個数千円ほどしていました。そば屋ではこれらの容器を数十人分は用意しているので、一度に揃えるとなると結構な金額になります。この金額には私も驚かされました。六段目の写真は盛りつけやそばの水切りに使うためのザル類で、用途によって各種の形があるようです。
2007年10月26日