特許を流通させるための見本市に行ってきました。

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パテントソリューションフェアという見本市です。
何とも奇妙な見本市でした。


 「パテントソリューションフェア」という見本市で、主催者は特許庁と関東経済産業局でした。要するに、「特許の流通の促進を助成するための見本市」という内容で、民間会社や個人発明家が保有している特許の内で、使われていない特許を市場に放出し、販売したりライセンシングする場を与えようとするものなのです。昨年も同じような見本市が同じ主催者で開催されたようですが、私は今回が始めての入場です。
 この見本市での出店の条件は、特許出願しているか特許を取得していることであり、それぞれの出店者は出願番号や特許番号を表示していました。特許庁が主催するのですから、特許にからめた商品でなければ出店する意義がないからです。そして、この見本市の趣旨は、町の発明家が開発した特許や大企業が保有している使われていない特許を、第三者に使ってもらい発明の有効な活用を促進するというものです。この趣旨は非常に良いのですが、見本市の会場が暗いのです。通路を歩いている人が極端に少なく、ブースを訪れて商談している風景が殆どないのです。出店者はブースにそれぞれの発明品や特許製品の見本を並べているのですが、全く活気がありません。出店者の多くは老人や老女が目立ち、自営業者というよりは発明マニアのような人達が目立ちました。展示してある発明品の見本を見ても、とても商業ベースに乗るようなものはなく、個人的な趣味で開発したようなものが目立ちます。殆どの発明は私が見ても売れそうにないものばかりです。各ブースで出店者から説明を聞くと、その発明品がいかに優れているか、を力説されるのですが、大部分は自己満足のようなものばかりです。中には相当の資本を投下し、見本品ばかりか量産もしている人もお見えになりました。海外への特許出願もされた方もみえて、発明が道楽のようになっている方もいるようでした。
 そもそも、このような特許の流通のための見本市は必要なのかどうか疑問です。これから販売が見込めるような特許製品であれば、何もこの見本市に出店しなくともスポンサーがつくはずです。アイデアだけで売れそうにもないため、スポンサーが誰も付かなかったのではないでしょうか。会場を歩いていると何だか侘しくなりました。マーケットが振り向きもしないような売れない発明品を展示するのはもう止めた方がいいのではないでしょうか。
 二段目の写真は会場の入口ですが、特許を流通させるという趣旨のためか、特許の相談員が待機していました。三段目の写真は通路なのですが、来場者が少ないのです。出店者ばかりが目立ってました。四段目の写真は、自らの発明品であるチューブ入りペンキを展示していた叔母さんです。ペンキをチューブに入れただけなので、特に目立った特徴はありません。本人は商品がもっと売れて欲しいと願ってました。五段目の写真は防犯用の戸を展示しているブースです。会社をリタイアして発明品を販売しているようです。全体的には70歳程度の、自営業を辞めたり、リタイアした人が多かったような印象があります。
 これから販売する発明品や特許製品を展示する見本市があってもいいと思うのですが、発明マニアの老人や老女が目立つような活気の無い見本市はもう止めてもいいのではないでしょうか。もし、継続して開催するのであれば出店する商品を吟味し、爆発的に販売はできなくとも社会のどこかで活用できるような商品を選定すべきではないでしょうか。
2006年10月15日