地方の農業メーカーも奮闘しています。

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食品の素材ばかりの見本市にも工夫した商品がありました。
地方のメーカーは大企業が手を出しにくいものに目をつけるべきです。


 「アグリフードEXPO」で出品されている商品は、農作物や畜産物の加工を加えていない食材か、漬物や半熟卵のように単純に手を加えた加工食品がほとんどでした。マーケットがそれほど食材に対して加工を必要としておらず、家庭や料理店で調理するために供給されるからです。この見本市では「国産で安全」がテーマのため、レトルト食品や缶詰などのような大きく手を加えた食材は展示されてません。新鮮な食材をそのまま供給し、無農薬で安全なことが売り物だからです。
 そんな中に、農作物を素材とした珍しい商品がありました。上段の写真は沖縄のメーカー(多分、零細な規模でしょう)から出品されていたハイピスカスの花を素材にした化粧品です。口紅はありませんでしたが、化粧水、シャンプーなどの基礎化粧品が一通りそろってました。いずれもハイピスカスの匂いがしてました。地方からの出品ですが、価格は結構高価なものでした。高額な価格を維持しながら、少量ずつを供給していくのが地方のメーカーが息永く販売できる方法ではないでしょうか。
 下段の写真は牛乳から生産した健康食品です。牛乳のエキスを集めたもので、蜂蜜のロイヤルゼリーのようなものらしい(生産方法は教えてくれなかったので)。毎日、耳掻きに一杯づつ飲めば健康になる、とのことです。全国でも九州の酪農家一社しか生産していないらしく、手のひらに乗るような一瓶が1万5千円するらしい。こんな加工食品なら、地方のメーカーでも大企業と対抗できるでしょう。
2006年8月20日