香港の宝飾展示会では、その3

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無造作に並べられているのは全てダイヤモンドです。
一粒が末端の宝石店で指輪にして販売されると数十万になります。


 宝石の卸売業者とプロのバイヤーとの商談であるため、商品の展示では飾りも無ければ価格表示も無い、スッキリしたものである。数万円から数百万円もするような宝石であっても、業者にとっては単に売り買いするだけの商品なのである。こんなところで宝石を買うのはロマンスも夢もないであろう。宝石店では華やかなインテリアで飾られ、慇懃な販売員が丁寧に商品説明をしてくれるため、女性客には女王さまのような気分を味合わせてくれる。女性にとって宝石を買うことは、宝石を持つ夢を買うようなものであろう。そんなロマンスが一切なく、業者同志が儲けだけを目標にして真剣勝負しているのが展示会なのである。
 上段の写真はダイヤモンドを販売するブースであるが、特別室ではなく、中程度の価格帯のカテゴリーに属する部屋である。無造作に皿の上に並べられているのがダイヤモンドである。品質、大きさによって皿に分けられていて、バイヤーは一粒づつ吟味しながら値段交渉している。下段の写真は特別室で展示されていたカラーダイヤである。それぞれは数百万円程度するものばかりである。
 なお、夜になってホテルのテレビで地元のニュースを観ていたら、この展示会会場でダイヤモンド4個を盗んだ犯人が逮捕されたことを報道していた。高額商品であるため、宝石の窃盗やバイヤーの財布を盗むスリが多いらしい。この展示会は有名であるため、全世界から窃盗団やスリ団がやってくるとのこと。展示会に来場するのはバイヤーばかりではなさそうだ。
2005年9月27日