建築業界に向けての先端IT技術を紹介する見本市です。

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景気回復のきざしが見えたので、多くの建設関係者が来場していました。

建築業界に向けて、省力化、自動化を行うための最先端の技術が展示されるのが「建設・測量生産性向上展」です。ただ、建築業界に向けての見本市であっても、建設機械などを紹介するのではなく、建築や測量のデジタル化を目指す商品やシステムを紹介する見本市です。このため建設機械を展示する「建機展」とは性格が少し異なっています。
 今年5月にはコロナが第5類に指定され、感染が弱くなったことから建築業界にも受注が増えて好況になることが見込まれます。このため、出店者の数も多く、来場者も以前に比べるとはるかに多くなっています。二段目の写真は会場の風景ですが、ブースが接近するほどに設置されていて、広い会場は熱気に包まれていました。会場は幕張メッセなのですが、こんなに出店者が多くなるのであればもっと広い会場を借りるべきであったのではないでしょうか。昨年ではコロナ感染を恐れて来場者が減少し、通路には来場者がパラパラとなっていました。三段目の写真は通路を歩く来場者で、久しぶりに賑わった会場でした。四段目の写真は、測量システムを説明するブースで、立ち見が出ていました。3年間のコロナによる不況を脱出し、これから建築工事の受注を増やしていこう、という意気込みが見られました。
 会場にはドローンを展示したブースが目立って多くなっていました。ドローンを飛ばして工事現場や地域を撮影し、測量や工事の進捗のために活用するためです。ありとあらゆるタイプのドローンが出品され、それらの特徴を説明していました。このような空撮装置が出現すると、測量や撮影が極めて簡単となるのですが、逆の面も出てきます。それは、作業単価が安くなることです。誰でも、どこでも簡単に測量できるとなれば、価格競争が激しくなり、測量会社や建築会社の特色が出せなくなります。省力化やスピード化には最適なのですが、利益が出るとは限らないでしょう。

2023年5月29日