来場者は増えていて社会の関心があるのですが、変化が少ない見本市となってきました。

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介護業界に大資本の大企業が進出したので、中小企業が活動しにくくなっています。

第43回目の「国際福祉機器展」に出掛けてきました。介護・医療の業界にとっては年に一度の情報を収集できる機会であり、会場内は多数の来場者であふれていました。これから高齢者が増えていき、介護が必要となる老人が増加していくことは明らかであり、福祉の予算は20兆円となると言われています。そんな状況であるため、この見本市は年々盛況となり、来場者も増えています。来場者は介護施設や医療施設の従業員、介護関連の学校の生徒、障害者支援団体の職員などが目立ちます。
私もこの見本市に毎年でかけているのですが、私個人にとっては面白くないものになってきました。というのは、出店している企業が超有名な大企業ばかりになってきたからです。写真でも判るように、パナソニック、LIXIL、大和ハウス、TOTO、キューピー、龍角散などの一般消費者にお馴染みの企業ばかりなのです。10年以上前のこの見本市では大企業は少なく、それまで細々と介護用具を製造していた中小企業ばかりでした。介護保険が施行され、この業界が膨らむと睨んだため、大企業が相次いで参入してきたのです。このため、業界が一転し、会場内は大企業ばかりとなってしまったのです。
大企業であれば、大量に生産できて、大量に販売できるような商品を狙います。私が探しているような隙間商品のジャンルは見当たらなくなったのです。これが私にとっては面白くない原因なのです。細々ながら個性的な隙間商品を製造していた中小企業はこの見本市から駆逐されてしまったようです。
七段目の写真は「モルテン」という企業のブースで、どこかで聞いたことのある企業だと思っていたら、バスケットボールなどの運動用具を製造している老舗でした。ゴム製品の製造技術により介護商品を製造して、この業界に進出してきたようです。
2016年10月18日