外国人向けのサービスが増えてきました。

外国人専門の葬儀社を見かけるようになりました。

現在、国内の在留している外国籍の人数(観光客を除く)は358万人となっていて、年々増加しています(令和6年6月出入国管理庁発表)。国内で生活しているのですから、生もあれば死もあります。異国の地で亡くなられた方の後始末はどうされるのか問題です。国内で火葬にされ、遺骨だけ母国に送られるのであればそれほどの問題はありません。しかし、宗教や慣習により火葬を禁じられていたり、火葬にせず母国で葬儀をしたいという要望もあるようです。これだけの在留外国人が居住しているため、遺体を母国に搬送したいという遺族も増えているはずです。このような要望に答えたサービスを行う業者が現れても奇怪しくはありません。このため、外国人が経営する葬儀サービス企業が現れてきました。
 一番目の写真はカナダ人経営者(多分、永住権を保有していると思われる)による葬儀サービス企業のブースです。写真中央の人が経営者です。ブースのパネルにも日本語と英語が併記されていました。
 三段目の写真は、遺体を収納した棺桶を空輸する状態です。こんな梱包で飛行機に乗せるのだそうです。なお、遺体の処置、書類がしっかりしていれば、国外への空輸は比較的簡単なのだそうです。
 なお、今年は来場者に外国人の姿を数多く見かけられました。例年なら中国人だけでしたが、今年はヨーロッパの言語を話す来場者も見かけられ、外国人も日本の葬儀業界に関心を持たれてきたようです。
 四段目の写真は、今では滅多に見かけられない宮型霊柩車の展示です。この霊柩車はナンバーも取得していて、現役です。最近は洋式の霊柩車ばかりになったのですが、このような宮式での搬送も需要があるようです。五段目の写真は、その霊柩車の側に置かれた案内板です。全て英文で説明されていました。どうも、外国人にとってはこのような形式の霊柩車が理解できないため、パネルでその歴史、文化を説明していました。

2025年6月13日