最先端と昔ながらが混在していました。
クリーニングの業界では、昔ながらのパパママだけで運営して店舗内で洗濯するする個人店と、洗濯専用の大工場を保有して店舗は衣類の取り次ぎだけしか行わないチェーン店の二極分化しているようです。このため、会場内には大型の洗濯機や自動袋詰め装置などの最先端の装置が展示されているかと思えば、結構アナログ的な商品も出品されてました。
一段目、二段目の写真はクリーニング店専用のレジスターで、専業のメーカーでした。クリーニング業界には独特の慣習があり、大手電気メーカーによる汎用のレジスターでは対応することができないようです。このため、このメーカーは専用のソフトを開発し、独特のレジスターを出品していました。どうも、競合社は少ないようです。
三段目の写真は洗濯の終わった衣類をビニールで包む梱包機ですが、昔ながらの手動式です。クリーニング工場ではほぼ自動化が進んでいて、ハンガーに掛けるだけで全て自動的に処理される方法に比べて極めてアナログなのです。しかし、全国には個人店がまだ多くあり、大量に処理する必要性がないためこのような旧式の梱包機の需要もまだ大きいのです。
四段目の写真は売り掛け帳と手書きの伝票です。昔ながらのカーボン複写すが、これも個人店では未だに使われているのです。五段目の写真は割引の金券であり、馴染み客に渡して次の支払いの時に利用するものです。札束のようにして販売していました。これもクリーニング店にとっては便利なもので、自店で印刷するとなれば結構高くなります。既製品のこの金券は大量に印刷しているようで、極めて安価でした。
今回初めて見た新サービスは六段目の「靴のクリーニング」でした。靴を長期に使っていると泥が付着したり汗がしみ込みます。そのため、この会社では靴を専門にクリーニングしていました。七段目の写真にあるように、クリーニング店で靴を入れる紙箱を販売してもらい、顧客が紙箱に汚れた靴を入れて宅急便で発送すると綺麗になった靴が顧客の元に戻ってくるシステムです。クリーニング店では委託販売であり、靴のクリーニングは別会社が行っているのです。高価な靴を大切に使いたい顧客にとって、発送や受け取りが簡単で便利でしょう。
2014年12月15日