仏壇屋の年に一度の仕入れ日でした。

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一般家庭で見かけることはできますが、特殊な商品になります。

 都内の某所で開催された「徳島唐木仏壇見本市」にでかけてきました。この見本市は仏壇屋・仏具屋のみ入場できるもので、関東地方の仏壇屋の店頭に並ぶ商品のみを展示しています。特殊と言えば特殊な商品ばかりですが、多くの家庭でみかけることのできる商品でもあります。ニッチな商品なのですが、新規に参入することは難しい業界です。また、核家族化、生活の西洋化により販売高は年々減少しており、仏壇製造業者も厳しい情勢になっているとのことでした。
 二段目の写真はどこでも見かけることのできる一般的な仏壇で、各仏壇屋はここで年間に販売する見込みの仏壇の仕入れをしていました。種類、数量により仕入れの価格を交渉することになります。仏壇のデザインは変わらないと考えられる人が多いのですが、伝統的な仏壇でも毎年新型が提案され、少しづつではあっても変化しているのです。
 三段目の写真は神道の家庭で用いられるもので、「祖霊舎」と呼ばれているものです。地域によっては、「御霊舎」、「神徒壇」、「祭壇宮」などとも呼ばれることがあり、仏教における仏壇に対応しています。白木造りで塗装しないのが特徴のようです。
 四段目の写真は神棚で、こちらも神道の家庭で祭られることが多いのですが、会社の社長室に飾られることも多いものです。仏教徒の家庭でも、仏壇と神棚を一緒に祭られるところも見かけられますが、これは明治時代以前の神仏習合の風習の名残のようです。何れにせよ、仏壇、神棚は日本の生活様式が続けば必ずどこかで需要がある商品です。
2014年4月16日