2007年04月23日
●台湾の中小企業の実力は進んでいるようです。






軽工業の分野では日本の中小企業追いつけなくなったのでしょうか。
国際化を図らないと他の産業分野でも追い抜かれそうです。
台湾の自転車メーカー(完成品、部品を問わず)を観察していると、台湾は自転車では技術力、企画力において日本より先進国になったんではないか、と考え込んでしましました。日本の自転車メーカーではできないような実験的な商品や新商品が開発され、その開発速度が早いのです。台湾の自転車メーカーといっても、日本と同様に中小企業が殆どなのであるが研究開発には力を入れていて、相当な実力があると読めた。
この理由の一つに、「国際化」があると思われる。前述したように、台湾の自転車の輸出は全世界であり、国際的な戦略商品になっている。このため、製造は台湾で行っているのだが、商品企画や技術は海外から盛んに導入していて、それが自然な形で行われているようだ。自転車メーカー自体は台湾資本で、台湾人が運営しているのだが、新商品の企画やアイデアは海外の自転車先進国から導入しているようだ。例えば、自転車競技が盛んなフランスからは最新の技術が導入され、アイデアが個性的であるアメリカからは奇抜な構造のアイデアが導入されているようだ。それにより、最新技術の高級自転車が生産され、或いは、今までには無い全く新しい自転車が生産されていくようになったらしい。
ブースを見ると、アイデアはアメリカ人であるが生産は台湾の提携先メーカーで行われた自転車を見かけることができる。また、自転車競技用の高度なスポーツ車を展示してあるブースでは、フランス人や欧米人が企画したのではないかと思われる痕跡がある。台湾では、単に下請けというだけではなく、欧米の自転車先進国からのアイデアや知恵を取り込み、どんどん進化しているように思われる。
こうなると、自転車のような軽工業であっても日本の中小企業では追いつけないような企画力、技術力を台湾の中小企業が身につけてしまったようだ。台湾のメーカーが海外からの情報を素早く吸収し、欧米の実力ある企業(販売会社であったり、アイデアだけの企画会社であったりするが)と接触できる体制には驚かされる。資源が無く、輸出に頼らなければ成り立たない小さな国であることからこのような社会構造になったのかもしれない。日本の中小企業も国際化を早急にしなければならなくなってきている。
日本では自動車、IT関連などの先端技術のメーカーは世界で独走しているのだが、軽工業の技術、企画の向上はあまり重要視されていないようだ。だが、自転車を例にしても、台湾の実力が日本を抜いてきており、日本のメーカーでは及びもしない領域になってしまったようだ。他の軽工業であっても似たようなことになり、日本の中小企業が台湾、中国の中小企業の後塵を拝することになりかねなくなるかもしれない。台湾の見本市を見学してみて、考えさせられることになった。
一段目の写真は微細な模様を施した自転車フレームである。細かな紋様が綺麗に焼き付けられていた。実用的ではないが、このような芸術的なフレームもできます、というデモンストレーションであろう。
二段目、三段目の写真はチタン製のフレームである。チタンを応用した自転車部品は珍しくは無いが、このフレームは全体を溶接して軽量化を狙っている。また、チタンと炭素繊維を組み合わせたさらに軽量化したフレームも展示されていた。三段目の写真はそのフレームを使った完成車である。
四段目、五段目、六段目は新型の後一輪前四輪の自転車である。この構造であればどんなに凹凸のある場所でも走行できる、とのこと。アイデアはオーストラリア人なのであるが、量産は台湾メーカーが受け持ったらしい。爆発的に売れるかそれとも一過性で終わってしまうか判らないが、このような実験的な商品を製造してしまうのが凄いところである。
2007年4月22日
●珍しい自転車や特殊な自転車がありました。





日本では法律で売れませんが、諸外国では売れるのです。
それが一つの産業として成り立つ理由なのです。
台湾の「自転車関係見本市」には、珍しい形態の自転車及び走行車が出品されていました。日本のマーケットではまずお見かけできないものです。それは、日本の道路交通法の基準では公道を走行できない規格のものばかりであるからです。だが、台湾の自転車メーカーでは現実に日本国内では珍しい、或いは見たことのない自転車を量産し、販売しているのです。その理由は世界をマーケットにしているからであり、世界が相手であれば量産が可能なのです。つまり、一つの国での需要やオーダーが数十台程度であっても、全世界の国からそれぞれ注文があれば、年間で数千台の数量になるのです。すると、特殊な自転車であっても十分採算がとれることになるのです。これらの特殊な変形自転車を観察すると、技術的にはそれ程高度なものではなく、日本の中小企業であれば十分製造できるはずです。だが、日本国内だけで販売しようとすれば年間数十台以下しか注文がとれなく、採算が悪くなるか、単価が極端に高くなるというジレンマになってしまうのです。世界を相手に特殊な自転車を販売する、と言う企業体制が中小企業でも成り立つ理由となっているのです。
一段目の写真は木製の自転車で、実用というより子供の玩具デショウ。二段目の写真では、左側が四人乗りの四輪車、右側が一人乗りの三輪車です。国内でも時々遊園地などで類似する自転車をみかけますが、公道は走行できないようです。しかし、世界的にみればこれらの三輪車、四輪車であっても公道を走行できる法制の国が多いので、輸出できるだけの数量は受注しているようです。三段目の写真は足踏み自転車で、左右のペタルを上下に足で踏むことで走行させるものです。実用性については疑問がありますが、目立つことは保証できます。四段目の写真は幼児を乗せて自転車で牽引するカートです。海外では良く見かけることができます。五段目の写真はバッテリーカーで、1回の充電で30キロ位は走行できるそうで、単価は百万円とのこと。国内でも老人向けに似たような介護走行車を販売してますが、このように全天候型のは無いようです。
2007年4月22日
2007年04月22日
●台湾製の自転車部品は大量生産です。






ありとあらゆる部品が出品されていました。
台湾の「自転車関係見本市」では、当然であるが自転車に関した商品が出品されているが、完成品の自転車そのものの出品は少ない。殆どは部品のメーカーの出店である。各ブースにはそれぞれの企業が得意とする自転車部品が並べられていた。自転車の部品は規格品であるため、部品として供給することでだれもが完成品を組立ることができるからであろう。自社ブランドで完成品を販売しているメーカーは、これらの部品メーカーから部品を購入して組み立てているのである。一昔前は、関西地域にはこのような自転車部品を製造する部品メーカーが多数乱立していたという。それが台湾にそっくりそのまま移転したような恰好となり、自転車に関係した部品の全てが独立した部品メーカーによって生産されている。全世界に部品を供給するのであるから、その生産量は大変な数量になっているのではなかろうか。
一段目の写真はペタルだけを製造するメーカーで、二段目の写真は空気ポンプだけを製造するメーカーで、三段目の写真はチューブだけを製造するメーカーで、四段目の写真はチューブのバルブだけを製造するメーカーで、五段目の写真はフレームだけを製造するメーカーで、六段目の写真は後部キャリアーだけを製造するメーカーである。完成品組立メーカーでは、それぞれの部品メーカーと交渉し、安価な部品や特色のある部品を購入して組み立てるのである。
2007年4月22日
●台湾の自転車見本市の会場では。




台湾の見本市は日本より国際化が進んでいます。
日本もまねするべきでしょう。
台湾での「自転車関係見本市」の感想を一言で言えば「極めて国際化している」という感じである。東京で国際見本市を開催すると外人の来場者数は数%程度ではなかろか。しかも、外国からの来場者の大半は韓国、台湾、中国などであり、黄色人種である。欧米からのバイヤーは少なく、たまに白人を見かけると「珍しい」という感じになってしまう。だが、台北の見本市会場では欧米系の来場者が極めて多く、会場のどこに行っても目立つのである。私の推測では、欧米系の来場者は十%を遙に越えているのではなかろうか。また、バイヤーとして来場する欧米系の人達も多いのだが、ブースに立って説明する係員にも欧米系が目立つのである。会場内の欧米系の外人比率を考えると、東京の見本市会場での比率に比べて一桁多いのではないか、というのが実感である。
この理由を考えると複数の要因が挙げられる。まず、台湾が世界の自転車のトップの生産・供給国になっている実情がある。以前の台湾製自転車は品質が悪く、安物というイメージが強かった。昨今では、安物の自転車は中国製となっていて、台湾製の自転車は世界でも高級・高品質の評価となっている。実際に技術力が上昇しているので、高級品の輸出が多くなってきている。すると、台湾製自転車の販路は全世界であり、しかも高級品を購入するだけの余裕のある国は欧米でしかない。後進国では高価な自転車を購入するだけのマーケットが成立していないためである。すると、バイヤーは欧米からが主流となり、会場内には欧米系のバイヤーが目立つことになる。台湾製の自転車は世界から見ると高級自転車の最先端であり、それを目指して先進国からのバイヤーが来場していると言える。
次に、ブースでの欧米系の係員が多いのは、先程に説明したように、欧米からのバイヤーが多いのでそれに対応できる母国語の係員を各社が配置するからであろう。通訳を介しての商談よりも同一言語で話が通じる係員を使った方が商談を進めやすいからであろう。しかし、欧米系の係員がいるブースだからといっても、そのブースの会社は欧米系の資本による企業ではなさそうだ。現地資本の自転車会社が雇っている社員か、輸出を代行する商社の社員の派遣であったりするようだ。つまり、生産販売は台湾資本の自転車会社なのであるが、説明と商談は欧米系の社員を前面に出して、欧米からのバイヤーに折衝させている図式が成り立つはずである。こうして、台湾での自転車見本市では国際化しているのであろう。日本での国際見本市も同じような方向に進めなければこれからの輸出が伸び悩むことになるのではなかろうか。
一段目の写真は会場内の風景である。通路が極端に狭いため、ブースとブースが向き合うように並んでいる。まあ、これはこれで、屋台が並んでいるようであって、品物を見つける楽しみがあるかもしれない。
二段目の写真は日本企業のブースで、堺市のシマノが進出していた。シマノは自転車変速機のトップ企業であり、この部品だけで勝負していた。
三段目の写真はフランスのミシュランのブースであり、タイヤを展示していた。欧米からの出店者はこの程度で、他には見つからなかった。
四段目の写真はイベントのために参加した地元のサイクリング愛好家である。特定のチームが招待されたかタイアップしたかで会場内をデモしていた。
2007年4月22日
●台湾の見本市に初めてでかけました。






台湾の台北市にある国際展示場です。
先日、所用があって台湾の台北市にでかけることがありました。偶然に見本市が開催されていることを知り、見学に行くことにしました。台湾は東南アジアでも技術国であるため、見本市は盛んに行われているようです。特に、パソコン、電子部品については輸出産業であるため、世界からバイヤーがやってきています。
台湾の見本市会場は台北市の東側に位置し、台北駅からタクシーで約20分、日本円で約600円の近さにあります。世界で一番高いと言われるビル「101」(写真1)の近くにあり、建物は3ヵ所に分散しているようです。この「101」の付近の一帯は貿易、国際会議のための施設、建物が密集していて、輸出入関係の事務処理が集中してできるようになっています(写真2)。見本市会場は「世界貿易中心展覧大楼」という名称のビルで、日本の見本市会場に比べると敷地面積は小振りであり、東京ビッグサイトの西館程度と思われます。ビルは7階建てであり、一階、二階が展示スペースとなっていて、三階以上は商談室、貿易会社のオフィスなどに利用されているようでした(写真3)。建物の面積が小さいのは国土が狭いので仕方がないことでしょう。また、台湾の輸出商品の多くが雑貨、電子部品などの比較的小さな商品が多いことから、このような広さでも十分と考えられたかもしれません。この7階建ての会場の他に、隣接して平屋の見本市会場もありましたが、何れも床面積は狭いものでした。
私が今回見学した見本市は自転車に関するもので(写真4)、毎年開催されているようです。かっては、日本でも自転車を量産して輸出していた時代がありましたが、現在の自転車生産国は台湾、中国に成り代わってしまっています。このため、台北での自転車産業見本市は世界でも珍しいもののようです。写真5は来場者の受付の窓口ですが、天井の高さが低く狭いため、圧迫感が有りました。いつも出掛ける東京ビッグサイトと比べると、見本市会場という感じではなく、一般のオフィスに入ったような気分でした。一昔前に東京では晴海で見本市が開催されてました。その時は会場が狭かったので、こんな雑踏のような雰囲気だったと思い出した。
写真6はメインの見本市会場の内部で、中央が吹き抜けとなったアナトリウムとなっています。一階の広場にブースが設営されていて、比較的大きな会社が出店していました。二階も細かくブースで区切られていて、こちらは部品や小さな会社が出店していました。ブースの仕掛けや装飾は日本とあまり変わらず、似たようなものでした。
2007年4月22日
2007年04月17日
●これから調理道具です。



まだ見かけない商品ですが、これから流行るでしょう。
厨房設備機器展では面白い商品を見つけました。
一段目、二段目の写真はコーヒーの生豆を煎るための道具です。生豆を煎るには、昔からホウロクが用いられていましたが、多くは土器や鉄製のものでした。この煎り器は厚いアルミニュームでできており、熱の回りが早くなるように工夫しています。断面構造もマユ型にしてあり、豆を攪拌できるようにしてあって熱が均等に回るようにしてあります。業務用ではなく、一般家庭で使用するのが目的でしょう。
三段目の写真は加熱用のアルコール缶です。レストランや飲食店では、客席に出した料理が冷めないようにアルコールに火を付けて加熱することが多いものです。従来は石油系のアルコールを用いていましたが、このアルコールの原料はサトウキビを発酵させて製造したものです。ブラジルからの輸入品ですが、従来の石油系のアルコールに比べて3倍位値段が高いのが欠点です。しかし、これからの温暖化現象防止のために使われてくることも多くなるのではないでしょうか。
2007年4月17日
●新システムの料理の注文方法です。


これなら注文を間違えることがありません。
料理を確認しながら注文できます。
新しい形態の料理注文システムです。
今までレストランで料理を注文するには、ウエイトレスに口頭で発注していました。これでは注文が面倒であると共に注文間違いも多いものです。このため、コンピューターにより来客が直接注文できるシステムが開発されました。パソコンのモニターに料理の写真を載せておき、来客がモニター画面を押すことで自動的に料理を注文できるものでした。このシステムは今まであちこちのレストランで見かけることができました。
しかし、このシステムでは厨房と客席の間にラインを接続しておかなければなりません。この欠点を改良したのが写真で示す新しい料理注文システムです。このシステムでは太いボールペンのような注文用タッチペンを用います。来客がこのタッチペンをメニューの料理の写真に押しつけるとその操作が無線LANで厨房に伝達されるようになっています。この方法であれば店内にラインを設置する必要がなく、顧客は客席に座ってメニューを見ながら料理を注文できることになります。このシステムはこれから発売する予定であり、タッチペンは未だ試作品でした。
2007年4月17日
●調理のための新製品です。



あまり見かけない調理器具なのです。
レストラン、食堂で使用するための商品で、珍しいものを見つけました。
一段目の写真は焼肉用のプレートで、水晶で出来ています。煙が出ずに美味しく焼けるのだそうです。水晶の鉱石を磨いて造り上げたもので、韓国製だそうです。今年から販売する予定であり、高級焼き肉店でお見かけすることができるでしょう。
二段目、三段目の写真は握り寿司製造の器具です。細長い穴に寿司飯を入れ、ハンドルを下げるとシャリ玉ができ、その上にネタを乗せると寿司が出来上がります。これは国内向けではなく、外国のレストランで少量の握り寿司を製作する場合に用いられるとのこと。オードブルのような感覚で少量の寿司を製造するためのものです。このような小型で少量生産の握り寿司製造具は珍しいのですが、1台10万円という価格はどうでしょうか。
2007年4月17日
●ホテル・旅館向けの見本市です。




HOTERES、厨房設備機器展に行ってきました。
ホテル・旅館の業界に向けた「HOTERES(ホテレス)」の見本市にでかけてきました。この見本市に隣接して「厨房設備機器展」が共同で開催していて、ホテル・旅館の業務に必要な商品を展示していました。以前は別々の見本市であったのですが、来場者がほぼ似通っていることから共同開催になったようです。
会場内の各ブースにはホテル・旅館で使用される商品だけが並べられていましたが、いずれも一般家庭ではまず使用されることがないものばかりです。
一段目の写真は裏方の厨房で使用されるレンジだけ専門のブースで、ガス、電気などの各種のレンジが展示されてました。構造的には家庭用と同じなのですが、実用一点張りで装飾や余計な付属品はありません。また、火力も大きいものであり、家庭では使用することがないものでしょう。なお、このレンジは単体で販売することは少なく、厨房全体の設計に合わせ、ラインの一部に組み込まれるものです。
二段目の写真は調理器具を展示しているブースです。寸胴や鍋などが並べられてますが、何れもプロ用なので大きいのです。なお、この業界にも中国製が入ってきていますが、この出展者では高周波加熱ができる調理器具を開発していて、差別化を図っていました。
三段目、四段目の写真はレストラン、食堂で使用するユニフォームの専門店です。20年以上前の昔と違って、最近のレストラン、食堂で使用するユニフォームは洗練されてきています。それは、専門のデザイナーにより毎年のように新作が発表されているからです。レストラン、食堂の経営者やマネージャーは、このような多種類のユニフォームから店内の雰囲気に合ったものを選んで使用しているのです。なお、これらのユニフォームは販売するだけではなく、レンタルもしています。クリーニングしたユニフォームを契約した顧客に届け、汚れたユニフォームを回収していくのです。つまり、レストラン、食堂ではクリーニング代を含んだユニフォームの使用料を払えば、一切の手間がかからないシステムとなっています。それぞれの業界が細分化されてきて、無駄な作業が不要になってきています。
2007年4月17日