2006年09月30日
●国際福祉機器展に行ってきました。



アジアで最大の福祉関係の見本市です。
福祉の分野では日本は先進国です。
老人や障害者の介護や生活維持のための道具、装置などの商品を展示した「国際福祉機器展」に出掛けてきました。この見本市の歴史は古く今年で33回になり、毎年のように規模が拡大していきます。介護用品が主な出品物であることから、その介護用品を必要とする老人や障害者が訪れていて、会場内には車椅子での来場者の姿が目立っています。しかし、主流の来場者は介護施設や老人用ケアホームの従業員や、大学の福祉学部の学生が殆どです。新型の介護用品や使いやすい介護用品を求めて、会場内を熱心に回っているのが見かけられました。
さて、この国際福祉機器展では、数年前の介護保険が開始されたときには大変な騒ぎでした。介護保険では、要介護に認定された老人が介護用品を購入する際に保険から助成金が支払われます。これを商機と感じた全国の中小企業では、新型の介護用品の試作と製造に乗り出したのです。介護保険が始まった翌年のこの見本市では、車椅子を出品していた業者が三十数社、便器付き椅子を出品していた業者が三十社以上、介護用ベッドを出品していた業者が二十社以上ありました。車椅子、椅子、ベッドのいずれも鉄工所のような中小企業でも手を出しやすい商品であり、多少の工夫をしたような似たような商品ばかりが会場に並べられていました。中小企業でも簡単に参入できる、と判断したのではなかったかと思われます。誰でも簡単に思いつくような商品であっては競争が激しくて、実際のマーケットでは売れません。また、その当時は地方公共団体が地場の中小企業の育成のため、介護用品の開発や販売に補助金を出していたため、安易に商品開発をして出品していたのではなかったかと推測されます。それまで家具やドアーなどを製造していた地方の中小企業が、便器付き椅子を製造したとしても売れる訳がありません。すでに介護用品の業界には同じような商品を製造、販売している業者がいて、販売ルートを押さえているのです。また、介護用品のマーケットは狭いのであり、新規に参入しても多くは売れません。安易な商品開発とマーケットを見誤ったので、大赤字となって泣いた中小企業の社長も多かったのではないでしょうか。
今年の国際福祉機器展では、今までとは会場内の雰囲気が全く違っていました。大企業の出店が目立つことで、福祉機器の分野にも大企業が本腰を入れて参入してきた現れでしょう。大企業であっては資本が多いだけに、研究も熱心であり、製品自体の完成度が高いものでした。このため、今までのように思いつきのような介護用品を出品していた新参の中小企業は淘汰されて、会場からは消えていました。また、今回出店していた中小企業では、特定の分野にだけに特化して、大企業では製造できないような細かな商品だけを製造している企業が目立ちました。このような中小企業では、介護の現場で必要とする便利な商品を開発していて、それなりに存在感がありました。つまり、福祉機器の業界では、もう素人のような中小企業は参入が困難になってきたのです。数年前の同じ会場で見た、車椅子の製造に新規参入していた中小企業は消散して影も形も見られませんでした。私は、この傾向はいいことだと思います。「皆が行動しているから、わが社も同じ方向で商品開発をする」という安易な発想では中小企業は生き残れません。十分に研究して、他の中小企業では製造できない発想の商品を開発すべきではないでしょうか。
二段目の写真は電動ベッドで、老人介護のための必需品ですが、高級品は外国製が並べられ、中級品以下では大手ベッドメーカーの出店が目立ちます。耐久性や保証の問題があるため、木工をしているだけの中小企業では参入が難しいでしょう。
三段目の写真は車椅子を載せることができる自動車の展示風景です。このような介護用の自動車では、トヨタ、日産、ホンダ、スズキなどの大手自動車メーカーが直接進出していました。数年前では、改造車を製造する町の小さな中小企業の出店も見かけられました。その頃は、このような車椅子を搭載する改造車のマーケットが小さかったからでしょう。しかし、このように自動車のメーカーが見本市に出店してきているのは、マーケットが広がったことと、大企業も改造車の販売を一つの事業部門にして参入してきているからでしょう。
2006年9月30日
●拙著が6刷となりました。。
出版から早くも4年半となりました。
これからも売れ続けていって欲しいものです。
拙著「下請けやめてニッチをめざせ」は2002年の発売以来4年を経過し、今月には6刷となりました。これで累積の発売部数は1万3千冊となりました。つまり、全国のどこかに住んでみえる1万3千人のだれかが書店で購入して頂いたことになります。名も知らない地方にある書店の本棚から拙著を取り出され、パラパラと内容をご覧になって購入されたのではないでしょうか。私とは個人的に無縁の人達であり、面識も無い方が拙著を気に入って頂いて誠に有り難う御座います。ここで御礼を申し上げます。
自慢ではありませんが拙著には類書が無く、隙間商品を開発・発売している中小企業だけを取り上げた書籍はありません。過去に、このような分野での研究を考えた人がいなかったからでしょう。このような調査と分析は全く採算が取れないもので、誰も進出しなかったのが原因ではなかったかと存じます。
現在、次の著作の出版のために構想中です。姉妹編も宜しくお願い申し上げます。
2006年9月30日
●ボード系の見本市にでかけてきました。





サーフボード、スケートボードについての商品が展示されてました。
特殊なスポーツではありませんが、やっぱりマニア系の業界でした。
「インタースタイル」という見本市に出掛けたのですが、このタイトルからするとどんな内容の見本市か理解できないでしょう。この見本市は、ボードとそれに関係した商品の見本市なのです。ボードと言っても、サーフボード、スケートボードだけに関連したものに限定され、スノーボードは含まれていません。海岸で遊ぶものと道路上で遊ぶものに限られていて、雪山で遊ぶ道具は全く含まれていません。どうも、サーフボードとスノーボードとは愛好家や業者が全く違っているようです。元々は海外から来た遊具であることから、出品している商品の大半が外国からの輸入品で占められています。これは致し方がないことで、ハワイ辺りでは一年間を通してサーフボードで遊ぶことができますが、国内では夏場の3ヵ月しか遊ぶことができません。全く需要が違っていることから、国内では産業として成り立ち難いのではないかと思われます。
商品が若者向けであることから、出店者の多くも若者ばかりであり、会場には30台前半の人ばかりでした。サーフィンやスケートボードは動きが激しいことから、中高年は利用しないからでしょう。若者の感覚で商品開発しなければ売れません。
会場内には新型のボードや部品が展示されていました。しかし、遊具ばかりではなく、衣料品やサンダルなどの雑貨の出店も半分位は占めていました。「遊ぶ」ということは一つのファッションであるため、その雰囲気のあるデザインの衣料や小物がなければ雰囲気が出ないからでしょう。
また、会場内ではプロのインストラクターに向けて新型のスケートボードの使い方の講習会も併設されてました。少しマイナーな業界であることから、この見本市がボードに関しての情報伝達の場になっているようでした。
2006年9月30日
2006年09月27日
●街のはんこ屋さんの集まる見本市に行ってきました。





素材が小さいため、見本市も小さな規模でした。
日常使用する印鑑、判子の業者だけを対象にした「印章21世紀展」という見本市に出掛けてきました。物が小さいだけに、見本市の会場も小さなものでした。来場者は街で開業しているはんこ屋さんばかりです。この見本市が少し変わっているのは、会場内で印鑑の素材や付属品などが売買されていることです。見本市というよりは街のはんこ屋さんの仕入れに近い交易会のような性格があります。このような、街のはんこ屋さんを相手にした商品を売買する商談会は全国の各県で開催されているようです。はんこ屋さんはどちらかと言えば零細な店舗が多く、家族で経営しているところが大半なのです。このため、遠くの見本市にまで出掛けて仕入れることはできません。全国のあちこちでこのような印章の見本市が開催されているのでしょう。
さて、街のはんこ屋さんは職人が手作業でコツコツと印鑑を彫っているようなイメージがありますが、実際は変わってきました。二段目の写真は印鑑を自動的に彫る機械で、殆どのはんこ屋さんに導入されてます。しかし、機械で刻印するといっても、同じ印影を彫ったのでは印鑑の使命がありません。コンピューターでおおよその印影をデザインし、ついで手作業で修正することで世界に二つと無い印鑑を彫るのです。古めかしいはんこ屋さんの裏側ではこのような近代化が行われてます。
三段目は印鑑の素材を即売しているブースです。無造作に並べられた柘植の素材が実印や社印になるのです。四段目の写真はモダンな印材の展示です。アクリルの透明な素材の中にキャラクターなどが封入されていて、楽しくなるようなデザインでした。若い女性に人気があるようで、これからの印鑑の一分野になりそうです。五段目の写真は年賀状などの印刷の受注業者です。どこのはんこ屋さんでも、年末になると年賀状や喪中案内の印刷を受け付けていますが、そのはんこ屋さんで印刷している訳ではありません。はんこ屋さんはお客から印刷の依頼を受けるだけで、実際の印刷はこのような専門の業者に渡しています。印刷業者からは宅急便で年賀状などがはんこ屋さんに届けられることになります。電子メールが普及していなかった時期には、印刷業者は2ヵ月で一年分の大半の売り上げがあったとのことです。しかし、昨今はパソコンによって自作し、プリンターで年賀状を印刷する人が増えてきたので、この業界も厳しいようです。
2006年9月26日
2006年09月25日
●超高級のベビーカーもありました。

広い世界にはこんな高級・高額のベビーカーを製造する会社もあるのです。
国内メーカー、商社の大半は一万数千円以下の安いベビーカーを販売している中で、或る商社は超高級ベビーカーを展示していた。英国製のもので、数十年程デザインは変わっておらず、生産台数は年間数百台(全世界に向けて)であるとのこと。予定台数だけ生産したら、注文があってもそれ以上は生産しないらしい。価格は日本で30万円である。だが、日本では一台も売れたことが無かったそうである。多分、世界で一番の高級ベビーカーではなかろうか。
しかし、良く考えてみると、このようなベビーカーは日本では売れないであろう。車体自体は大きく、車高も高い。日本の道路(特に住宅地)では、このように大きなベビーカーを動かせるような広さが無い。また、住宅事情からして、このようなバカでかいベビーカーを収納したりしておくだけの余裕がないであろう。田舎であれば広くて人込みのない道路もあり、住宅も大きいので収納しておくだけのスペースも有るかもしれない。しかし、田舎でこのような高価格、高級のベビーカーを動かしていると目立ってしょうがない。このデザイン、大きさは都会でなければ利用価値がないからである。そんな理由で日本では使える家庭は皆無であろう。
だが、広い世界の中にはこれだけのベビーカーを購入して使用している家庭もあるのが現実なのである。アラブの王家、ヨーロッパの金持ちなどであれば購入するかもしれない。であるから、このベビーカーを生産する英国のメーカーは、全世界に散らばっている超金持ちを相手に少量だけ販売しているのである。多分、このメーカーは超金持ちを相手にして、細々とこのベビーカーを生産し、細く長く継続していくのではなかろうか。
2006年9月25日
●付加価値の差が利益の差になる例です。


同じ商品なのですが、デザイン、価格が違います。
中小企業が同じような商品を製造するにあたり、工夫した商品とそうでない商品とには大きな差が出ることは当然である。一般的に付加価値と言われるもので、付加価値によって価格に差が生じ、利益にも差が生じるのである。「ベビー&シルバーショー」ではこの恰好の商品を見つけることができたので、どこが工夫であって付加価値であるかを検討してみて下さい。
上段の写真は合板を曲げた幼児用椅子と机である。椅子は一脚が3800円であり、机は一個5000円の定価である。デザイン、機能とも優れていて商品に柔らかさが出ている。下段の写真は鉄パイプを曲げて溶接し、ビニールシートを固定した幼児用椅子である。定価は量販店で980円程度で販売されているらしい。昔からあるデザインであり、特に変わった工夫がなされている訳でもなく、キャラクターが印刷されているだけである。このようにシンプルな構造であって、使用目的がハッキリしている商品であるが、価格が4倍近くまで開いている。これはデザイン性や差別化によるものであり、その付加価値を認める人にとっては4倍の価格であっても購入するだけの魅力があるからである。これからの中小企業は、商品には他社にはない付加価値をつけ、その付加価値の差により高価格、高利益の体質にしていくべきではなかろうか。
なお、両社の商品も共に中国製であった。
2006年9月25日
●ベビー用品と介護用品が一緒になった見本市です。




ベビー&シルバーショーという変わった名称の見本市でした。
生産者、業界が似通っているからでしょう。
見本市のタイトルが「ベビー&シルバーショー」というのですが、要するに幼児用品と老人用品の見本市なのです。幼児用だけ或いは老人用だけに使用する商品を展示すれば見本市の性格が単純に理解できると考えられるのですが。これは出店業者の業界の特質によるものらしいのです。会場にはベビーカー、乳母車のような幼児用品と、介護車、車椅子のような老人用品とが展示されていました。どちらも椅子に車輪を取り付けた構造であり、商品は似たようなものです。同じような業界で生産できるものであり、開発のルーツは同じではなかったからでしょうか。類似する業界のため、同じ見本市でベビーカーと介護車を展示することになったのではないかと推測します。なお、手押し車関係ばかりでなく、ベビーベッドや玩具、杖や介護用品などの幼児・老人向けの商品も展示されてました。
二段目の写真はベビーカーであり、三段目の写真は老人用の歩行補助車です。構造的にはほとんど変わりません。ほとんどの商品は中国製であり、価格は数千円から一万二、三千円程度の価格です。どの出店者の商品も似たようなものであり、機能、価格に大きな差はありません。これは商品の性格からして、長期間使用するものではなく、短期間でその使命を終えるからではないかと思われます。ベビーカーは二年程度で子供が成長して使用期間が終わります。歩行用補助車も二、三年程度で使用する必要が無くなります。先祖代々に使用するベビーカーや歩行用補助車はなく、どちらかと言えば使い捨ての商品になりやすいものでしょう。そんな中で、高級品を狙った出店者も見かけられました。三段目の写真はフランスやイタリアでデザインされたベビーカーであり、価格は三倍程度高いものでした。この業界でも、価格に二極分化がみられ、高級品と普及品の差が激しいものでした。どの業者も工夫をしているようなのですが、商品の差別化ができにくいようでした。
2006年9月25日
2006年09月21日
●国際物流総合展にでかけました。





あまり表にでない産業分野ですが、重要な産業です。
物流が止まると一般市民の生活もできなくなります。
2年に一度開催されるのが「国際物流総合展」であり、形のある物を移動させるための見本市である。物を移動させることから、「物流」とはトラックなどの運送機器を連想しやすいが、この見本市では、倉庫での商品の保管や搬出、商品の梱包や保護などの装置や道具を展示しており、極めてすそ野の広い産業分野といえる。トラックで運ぶための梱包や、大型倉庫内での分別作業のために用いられる用品が殆どであり、一般には目にすることが出来ないものが多い。しかし、海外から国内の工場への搬送、或いは、工場で生産された商品が量販店まで搬送する際に必ず介在している分野であるため重要な産業と言える。物流業の一部にでも支障が生じたら、産業全体が停止してしまうこともありえる。例えば、トヨタ自動車ではカンバン方式で外注先から部品を導入しているが、自動車の一部の部品の供給が止まってしまうと自動車の生産ラインは止まってしまう。すると、部品が供給されなかった間は自動車を組み立てることができず、工場全体が停止するような事態になってしまうのである。
二段目の写真は電気式のフォークリフト車の実演で、狭い面積でも旋回が自由にできるものである。
三段目の写真は、駅の構内で時々見かけることのできる階段荷揚げ装置である。重量のある商品などを積んで、階段を昇り降りすることができる。この機械が出来る前は、重量がある商品でも全て人力で持ち上げていたのであった。
四段目の写真は各種のコンテナーである。用途に別けて素材を変えてあり、どんな形状の商品、部品であっても壊さずに運搬できるようになっている。一部のコンテナーはスーパーなどで見かけることもできるはず。
五段目の写真は液体を運搬する専用の容器である。化学薬品ばかりでなく、醤油や食用油などの運搬にも利用されているらしい。
2006年9月21日
2006年09月19日
●美貌を作るための商品ですが。



女性の美貌を創造する機械なのですが、不可思議なところもありました。
女性だけが最終的な顧客となる「ダイエット&ビューティーショー」では変わった商品がありました。
一段目の写真は足の裏から毒素を抜き出す機械だそうです。業界用語では「デトック(解毒)施療」と呼ばれるもので、足を水槽に入れて電極に通電すると、電気分解の要領で足裏から人体の毒素・老廃物が排出させることができるとのこと。見ていると、30分位で水槽の中には老廃物らしい茶色い色素が出てきます。この施療が体に良いか悪かは別として、私はこの機械の販売に驚かされています。この機械は数年前から発売されているもので珍しいものではありません。昨年は3社が類似品を製造してましたが、今年になっては7社が製造しているとのことです。だが、実際には販社が無数にあり、販社自体が自社のラベルを貼って販売しているため、会場内では30社程が展示していたようです。この業界では、他人のアイデアのパクリは常識のようで、売れるとなるとブームになってどこの会社でも類似品を販売するようです。ブームが来るのはいいが、ブームが去るのが早くなるのではないかと危惧しています。
二段目の写真はパーマの道具かと思ったら、頭にお鉢を被せて、上からイオンの混じったミストを噴射する機械なのだそうです。イオンの蒸気が頭全体を覆って、リラックスするとのことですが果してどうかな。今年の新製品とのことでした。
三段目の写真は付け頭髪です。男性が持っているのはヒジキではなくて素材であり、薄い皮膜に人工頭髪を貼り付けてあります。この素材を円形禿や頭髪の薄い部分の形状に合わせて切り取り、皮膜に接着剤を塗って頭の皮膚に固定するのだそうです。右側にある人形のように頭から髪が生えたようになります。300社位出店していた会場内でこのような商品を販売していたのはこの一社だけでした。あまり美貌とは縁がないような商品であるためでしょう。どちらかと言えば、何らかの障害でハゲたのか、高齢のために髪が薄くなった人のメンテナンスのためのものだからではないでしょうか。価格自体は結構安いもので1センチ四方で数百円程度でしたが、貼り付けるための技術料が数千円かかるらしい。商品を販売するのではなく、作業の技術料で稼ぐためのものでした。
2006年9月19日
●美と健康の見本市にでかけてきました。



女性の美貌を追求したのが「ダイエット&ビューティフェア」でした。
似たような商品ばかりなのですが、業者には売れていくようです。
女性の願望は「痩せる」ことと「美しくなる」ことである。この両方の願望を満足させるための見本市が「ダイエット&ビューティーフェア」なのである。痩せるのであれば運動したり、節食すればいいのであるが、体を動かして汗を流すのは嫌なのである。美しくなるために、知性や教養を身につけるのは時間がかかって面倒なものなのである。これらの困難さを金銭で解消してくれて、座っているだけで痩せて美しくなりたいのが欲望ではなかろうか。この欲望を満たしてくれるための機器や商材を展示しているのがこの見本市である。髪などをいじるのではないため美容院の分野でもなく、運動をするのでもないためスポーツジムの分野でもないため、業務の分野を考えるとエステサロンが一番近いのではなかろうか。来場者はエステサロンかマッサージ店の経営者が多いように思われた。
女性の願望を満足させるためだけの業界であり、日常生活に必要不可欠な業態ではないため、男性にとっては摩訶不思議な見本市といえる。しかし、女性にとっては美貌というものが人生に大きく左右する要素であるため、立派な産業として成り立っているいるのである。美顔機やマッサージ機などが展示されているが、何れも高額である。その高額の機械をエステサロンが導入し、高額な施術料を請求しても顧客(女性)が支払ってくれるのである。言い換えると、「美」というものを追求する業界では、機械を販売する業者も大きな利潤をあげ、その機械を導入したエステサロンも大きな利潤をあげることになる図式ができあがっている。
では、こんなに利潤のある美味しい業界なので新規に参入してみようかという業者もあるかもしれない。だが、この業界は魑魅魍魎の世界であり、全くの素人が参入できるようなものではないらしい。メーカー、問屋、小売り、エステサロンのそれぞれに人的なコネがなければ商品が流通しないらしい。表からは理解できないアンダーな世界であるようだ。
二段目の写真はエステ専用の業務用の乳液であるが、素材が全て果物でできているとのこと。オレンジ、バナナ、パイナップルなどのように素材によって容器が分けられている。肌に良いとか、美容に良いとかの理由をつけているらしい。この業界は常に新製品を製造し(決して世界で始めてという意味ではなく、女性にとって目新しいというだけ)、女性にアッピールしなければ生存できないらしい。それで、毎年のように新素材と称する乳液、美容液が発表されているらしい。
三段目の写真は外人のモデルを使って、痩身のマッサージをしているブースである。マッサージ機が珍しいのではなく、モデルが何とルーマニア出身なのである。ルーマニアでは国家が崩壊したため、女性が日本に出稼ぎに来ているという話は聞いたことがあるが、こんなところのモデルまで出没するとは思われなかった。
2006年9月19日
2006年09月08日
●単純なのですが、一目を引く商品です。


お店の前に飾るディスプレーのボードです。
単純な仕掛けなのですが楽しい商品です。
「サインアンドディスプレーショー」で面白い広告パネルを見つけました。写真では分かり辛いのですが、立体的に見える広告パネルなのです。一段目の写真では正面から見た状態なのですが、パネルに奥行きがあって10センチほどの立体形に見えるのです。広告パネルは、透明な前パネルと図柄が印刷された後パネルから成り、その間に写真や広告文を挟み込むのです。すると、挟んだ写真や広告文が宙に浮いているようにみえるのです。レストランや商店の前にこの広告パネルを置いておくと、通り掛かった人は「あれっ」と思うのです。
仕掛けはどうなっているかというと、前パネルの裏面と後パネルの全面にそれぞれ細かいレンズが加工してあって、目の錯覚で奥行きがあるように見えるのです。簡単で単純な構造なのですが、視覚によって広告を訴えることができるものです。発売したばかりなのでこれからの売れ行きが楽しみです。今後、街のあちこちで見かけることができるでしょう。
2006年9月7日
●屋外広告専門のサイン&ディスプレーショーに行ってきました。



道路脇やビルの壁面の広告を制作するための見本市です。
目立つための巨大な装置が多数展示されてました。
屋外広告専門の見本市でした。すべてが大きいのです
屋外の広告・看板を専門に出品する「サインアンドディスプレーショー」にでかけてきました。見本市の名称から、ネオンサインやパソコンのモニターのような小さなものを連想されやすいでしょう。だが、この見本市では、道路沿い建てられた広告ボードに貼る大きな宣伝紙やビルの壁面に垂れ下げられた広告幕などを制作する機械を展示しています。来場者は当然のように広告会社、看板会社などで、広告代理店からの依頼によって広告ボードを建設したり、企画書に沿って宣伝紙を制作する企業です。どちらかと言えば、広告代理店の下で、その指示によって作業する下請け企業と言えます。
自動車で国道などを走っていると、田圃の真ん中や道路沿いに巨大な広告ボードが建てられていることがあります。また、ドライブインやファミリーレストランなども、目立つように大きな看板がその敷地に建てられています。ドライバーが遠くから見ても判別できるように、図柄、文字はとても大きいのです。昔はペンキ職人が足場に登って手書きをしていたのですが、昨今ではコンピューター化されています。小さな原画をパソコンに入れると、それが巨大な紙(実際には、耐水性、耐色性のある樹脂製の紙)に印刷されるます。プリンターは家庭用のものと原理は同じなんですが、とても巨大なものです。一台数千万円するものもあり、看板会社は一種の設備産業となっているようです。来場者は、日に焼けた職人風の人が多かったような気がします。
三段目の写真は、ガソリンスタンドでお馴染みの、燃料の値段を表示するボードです。普段は何気なく目にしているんですが、こうして近くで見ると巨大な大きさであることが判ります。
2006年9月7日
2006年09月01日
●活性化した宝飾の見本市でした。




以前は官の主導でマンネリ化してたのですが。
民に委譲したら元気になりました。
宝石、宝飾品の見本市である「ジャパンジュエリーフェア(通称、JJF)」にでかけてきました。この見本市は1993年から続いていて、今年で13年目になります。元々の主催者は、社団法人日本ジュエリー協会という経済産業省参加の公益法人でした。かっては、この協会が音頭をとって見本市を開催していたのですが、お固い役所が運営していたので何だか堅苦しく、活気のないものでした。素人の私が観察していても会場内の雰囲気がイマイチというものでした。そのため、来場者は減少していき、3年前は場内がガラガラでした(不況による宝飾品の売り上げが減っていたことも要因にあるか)。一時は、この見本市が廃止になるのでは、という噂も出ていたほどでした。
2年前から運営方針を変えて、主催者を見本市専門の或るイベント会社に委託したようです。協会は一応主催者に名を連ねていますが、実質的な事務・手続きなどはイベント会社が全て取り仕切っているようです。運営が民間に移ったとたんに、広告手法、集客手段などが変わり、来場者が増えて会場が明るい雰囲気となりました。二段目に写真では通路に来場者の姿が見えますが、3年前の同じ見本市では通路には誰もおらず閑散としていました。これからは、見本市も民間主導によって活性化させ、活気のある商談を行わせるのが主流になるのではないでしょうか。小泉首相は「官」から「民」へ、権利や行政を委譲しようと主張していましたが、これも民に委譲して成功した一つの事例ではないでしょうか。
三段目の写真は貴金属のチェーンを売るブースです。無造作にチェーンが並べられていますが、いずれもウン万円するものばかりです。四段目の写真は夜店出はありません。インド方面から販売にきた業者のブースです。つり下げられているのは宝石を連ねたネックレスです。小売店などはこのようなブースから、数十本、数百本単位でネックレスを仕入れていくのです。全国の宝石屋のショーケースには、ここから仕入れられた宝石、宝飾製品が並べられているのです。
2006年9月1日