2005年09月28日
●日刊工業新聞に掲載されました。

9月22日発行の日刊工業新聞にニッチの研究が掲載されました。
日刊工業新聞、9月22日発行分の35面に私のニッチ企業研究が掲載されました。
この新聞では週一回「今創人(いまあじん)」というタイトルで、変わったことを研究している人をテーマにした特集を組んでいます。今回の特集では私が取材され、今まで私がどのような調査と取材をしてきたかを記事にされました。紙面の2/3程度が使用され、私が弁理士になってから現在までの活動のおおよそをまとめられています。
1997年に日本経済新聞の文化欄に私のことが掲載されましたが、この時は私の趣味についての特集でした。今回は本業であるニッチ企業研究とその啓蒙活動を掲載してくれました。工業新聞なので一般性は薄いかと思いますが、世間が私の活動を理解してくれると思います。
平成8年からニッチ企業に取り組んで9年目となりました。やっと私の活動が社会で認知されるようになってきたと実感しています。これからの活動の励みになるでしょう。新聞社の記者様、厚く御礼を申し上げます。
2005年09月27日
●香港の宝飾展示会では、その3


無造作に並べられているのは全てダイヤモンドです。
一粒が末端の宝石店で指輪にして販売されると数十万になります。
宝石の卸売業者とプロのバイヤーとの商談であるため、商品の展示では飾りも無ければ価格表示も無い、スッキリしたものである。数万円から数百万円もするような宝石であっても、業者にとっては単に売り買いするだけの商品なのである。こんなところで宝石を買うのはロマンスも夢もないであろう。宝石店では華やかなインテリアで飾られ、慇懃な販売員が丁寧に商品説明をしてくれるため、女性客には女王さまのような気分を味合わせてくれる。女性にとって宝石を買うことは、宝石を持つ夢を買うようなものであろう。そんなロマンスが一切なく、業者同志が儲けだけを目標にして真剣勝負しているのが展示会なのである。
上段の写真はダイヤモンドを販売するブースであるが、特別室ではなく、中程度の価格帯のカテゴリーに属する部屋である。無造作に皿の上に並べられているのがダイヤモンドである。品質、大きさによって皿に分けられていて、バイヤーは一粒づつ吟味しながら値段交渉している。下段の写真は特別室で展示されていたカラーダイヤである。それぞれは数百万円程度するものばかりである。
なお、夜になってホテルのテレビで地元のニュースを観ていたら、この展示会会場でダイヤモンド4個を盗んだ犯人が逮捕されたことを報道していた。高額商品であるため、宝石の窃盗やバイヤーの財布を盗むスリが多いらしい。この展示会は有名であるため、全世界から窃盗団やスリ団がやってくるとのこと。展示会に来場するのはバイヤーばかりではなさそうだ。
2005年9月27日
●香港の宝飾展示会では、その2


特別室は日本では見ることのできないような超高級品である。
香港の宝飾展示会の会場の特徴は、カテゴリーによって展示室が分かれていることである。これは敷地が狭いという香港独特の制限から、東京ビッグサイトのように横に長い平坦な会場構成ができず、複数の展示室に設備が分散されていることから発生したようだ。このため、東京の展示会のように、水平に広い会場を細かくブースで区切ることができず、見学しようとするアイテムに合わせて部屋を探さなければならない。細い通路をうろうろと歩いて目的とする展示物のある部屋まで移動することになるが、そもそもこの展示会場が迷路のように設計されているので、目的とする部屋にたどり着くのが大変であった。しかし、日本のように大部屋でノッペリとした展示ではなく、カテゴリー別に部屋が区別されているので、例えば真珠が目的であれば真珠の展示室、翡翠が目的であれば翡翠の展示室、というようにその部屋だけで目的を達成できるので便利ではある。
展示会場では大きく分けて6つのカテゴリーの部屋があり、その他に細かな商談室や廊下にまでブースが設営されている。複数に分けられた展示室の中での目玉は『特別室』であろう。ここは世界でもトップの宝石業者がブースを借り、高額な商品(宝石、宝飾加工品)を展示していた。他のカテゴリーの展示室はパネルで区切っただけのブースであるが、ここではブースそのものを小屋のように独立した部屋で区切ってあり、ブースも豪華であった。
展示してある商品は日本の宝飾展では絶対に見ることのできないような高品質、超高額のものばかりであった。私の印象に残ったダイヤモンドでは、Dカラー、IFクラス、10キャラットのものであった。卸売価格で1億円近いものであった。この他にも5キャラットのピジョンブラッドのビルマルビー、30キャラットのエメラルドなども見かけられた。これらの宝飾品は各国から来場したバイヤーによって買い取られ、地元の顧客に転売されていくのであろう。これだけの宝飾品が売られていくのであるから、世界のどこかにはこのような高額品(多分、銀座のミキモト、タザキ、和光などでも売っていないような超高価格のもの)を購入できるウルトラ金持ちがいるのだろう。
出展している業者に、『日本に進出する予定はあるか。』と尋ねたところ、『我々はニューヨークと香港だけをマーケットと考えている。日本には進出する気はない。』と言われた。日本は数千万円、数億円もするような宝飾品を購入できるような人種は薄く、彼らにとっては商売にはならないと判断されているようだ。なお、各ブースの業者はティファニーやカルチェのような有名ブランドの会社ではない。小さな無名のブローカーであるが、彼らのネットワークで珍しい宝飾品や高額の宝石が流通されているのである。
写真は『特別室』の通路を撮影したものである。本当は写真撮影は禁止されているのだが、黙って写してきた。バイヤーがショーケースの中に気に入った宝飾品を見つけたら、ブースの中に入って商談することになる。この部屋の中の宝石は日本では見ることができないようなものばかりで、一日いても飽きることはない。同時に、余りにも現実離れした金額なので、ガッカリすることは確かである。
2005年9月27日
●香港の宝飾展示会では


香港で唯一の国際見本市会場です。
建物の外観は小さいように見えるのですが、上下に階層で分けられていて、相当な広さがありました。
香港で開催されている宝飾関係の見本市にでかけてみた。正式な名称は『香港珠寶鍾錶展覧會』となっていて、宝石、宝飾、時計を展示するものである。見本市のサブタイトルには『アジアで最大の宝石、貴金属の展覧会』とあり、世界第二の規模と内容を誇っているとのこと。すると、第一はどこかと考えるとニューヨークであり、次が香港なのであろう。
主催者によれば、131ヵ国からの来場者が4万人、47ヵ国からの出展者が二千三百社、展示場の広さが7万平方メートルと発表している。日本でも例年1月に国内最大の宝飾展が開催されていて、来場者が3万4千人、出展者が千三百社、展示場の広さが5万平方メートルと発表されている。この数字を比較するだけであればそれ程大きな差は無いと思われるが、実態は大きな格差がある。両者を見学され方ならば、実感として日本と香港の宝飾の展示会は大人と子供、或いは月とスッポンの違いを体感されるのではなかろうか。
日本と香港の展示会の大きな差では、出展者の数と出品数の豊富さにある。香港では、宝飾品に関するありとあらゆる企業が出展している。宝石の加工機械、宝飾品のパッケージ用品、宝石の鑑定機械などの、宝飾品の周辺産業の企業が数多く出展していることである。日本の宝飾業界には進出していない欧州の加工機械メーカーも数多く出展していて、国内では入手できないような道具や機械も見かけられた。ここの展示会に資金を持って行けば、宝飾店や宝石加工業を始めるための道具や用品が全て揃えることが可能なのである。次に、香港では宝飾品の階層が広いことが特徴である。上は億円単位の宝石から、下は計り売りしている加工していない原石のような安価な宝玉まで幅広い商品の選択ができる。日本の展示会では、ワゴンセールで販売されるようなゴミのように安価な宝玉は出品されていないが、極端に高額な宝石も出品されてない。いわば、中産階級を相手にしたような宝飾品が大半を占めている。ここが大きな違いであろう。
このように日本と香港の宝飾の展示会の性格が大きく違っているのは、民族的な嗜好と宝飾についての歴史の相違であろう。東南アジアでは宝石、貴金属を財産として購入し、いざとなったらそれを持って国外に逃げ出すことができるように準備することが昔からの習慣であった。また、日本での宝飾の歴史からすれば、江戸時代では真珠や珊瑚などの限られた宝玉しかなく、海外のように幅広い宝玉を身につけることがなかったからでもあろう。さらに言及すれば、日本では中産階級が多く、高価な宝飾品を購入できる収入層が少ないことが根本的な原因はなかろうか。東南アジアの各国では国は貧しいが、巨額な資産を保有している裕福層も結構多いのである。これらの大金持ちは日本の個人資産家に比べて数倍、いや数桁も多い資産を持っているのである。このような超資産家が香港の宝飾展示会を支えているのではなかろうか。
上段の写真は展示会場となっている『香港會議展覧中心』である。日本では『東京ビッグサイト』に相当するのであろう。香港という土地の狭い環境から、敷地面積は狭いのであるが、上下に5階層に展示場が分けられている。その狭い会場内を更に狭くブースを仕切ってあるため、会場内は迷路のようになっていた。全てを見て歩くには1日では足らず、2~3日はかかるのではなかろうか。
下段の写真は会場の入口付近である。ここはホールであることから広々として見えるが、ブースが並ぶ展示場では購入しようとする人で混雑していた。日本の宝飾展では人出が少なくて閑散としているが、ここでは各国から買い付けに来た業者で活気に溢れていた。
2005年9月27日
2005年09月14日
●連載第6回


世界で最初の全自動タマネギ皮むき機です。
街の洋食屋さんが開発しました。
● 調理の作業を助ける機械
玉ねぎはカレーや牛丼などには欠かせない素材であるが、玉ねぎを刻むと刺激臭が発散し、涙が止まらなくなる。剥いた玉ねぎからは、硫黄を含んだ硫化アリルという催涙性の成分が発散するからである。眼や鼻を刺激するため、料理店の調理人にとっても玉ねぎを刻む作業は嫌なことである。玉ねぎを皮剥きしてくれる機械があれば、調理人の毎日の業務が楽になるはずである。
オニオンエム(小林二郎社長)は、世界でも珍しい玉ねぎの全自動皮剥き機『玉ジロー』を開発した会社である。しかも、この機械は根とヘタを同時に切取り、玉ねぎをむき身の状態に加工できる優れた能力を持っている。
● 必要に迫られた開発
小林社長は昭和三十九年に神田神保町で『キッチンジロー』という小さな洋食店を開業した。値段の割に味が良かったため繁盛したのだが、将来のことを考えて多店舗化を考えた。店で働いていた職人に新しい店を任せ、店舗の数を増やすことにしていった。
多店舗化の計画は順調に進んでいったのだが、店によって味が違ってくる問題が発生した。店長の調理の腕が違うため、料理の味が変わってくるからだ。全店で同じ味を維持するため、昭和五十年からセントラルキッチン方式を採用することになった。調理工場で食肉や野菜を下ごしらえし、半加工の状態で食材を各店に配達するのである。
この調理工場での作業に玉ねぎの皮を剥く工程があったが、この作業は前述したように誰もが嫌がる辛いものであった。パートを採用しても離職する率が高く、外国人も働かなかった。この作業を自動化する必要があり、平成元年に市販していた玉ねぎの処理装置を購入してみた。この機械は、V字形をした刃が左右から飛び出して根を切り取る構造のものであったが、二つの刃が正確に根の部分に嵌まらないため失敗率が高く、予想していたような能力を発揮できなかった。購入してから半年で廃棄し、それから暫くは自動化の計画は中断してしまった。
● 改良と試作の連続
平成四年に小林社長はキッチンジローの役職を退いたので時間の余裕ができ、以前から温めてきた玉ねぎの処理機の研究に取りかかった。一番の問題は玉ねぎの根を切り取るための機構で、従来のような刃物では実現できなかった。ある時、電動ドリルで木材に穴を明ける木工作業をしていた際に、ドリルの回転刃で玉ねぎの根の部分を堀り取れば良いのではないかと気がついた。刃物で切るのではなく、回転刃で玉ねぎに穴を明けるという斬新な発想であった。
早速、社長自身で実証機を自作することにした。木材で机のような作業台を組み立て、真ん中に玉ねぎを置く穴を明けた。作業台には木製のアームを上下に動くように連結し、アームの先端には電動ドリルを固定した。さらに、作業台の裏側には水平に移動できる回転刃を取り付けた。この自作機では、作業台の穴に玉ねぎを逆さに載せてアームを下げると、ドリルが玉ねぎの根の部分に穴を明け、根を取り除くことができる。同時に、作業台の裏の回転刃が水平に移動し、穴の下面に露出した玉ねぎのヘタを切断する。根とヘタを取り除いた後は、圧縮空気を玉ねぎに吹き付けて表面の皮を剥がすことができる。これらの動作で、玉ねぎをむき身に加工できることが実証でき、この原理は現在の『玉ジロー』の基本的構造となった。
アイデアを実現させる実証機は木製であったので自作できたが、金属製の処理装置は小林社長には無理であった。本格的な処理装置の設計と製造は外注することにし、第一号の試作機は平成五年三月に完成した。直ちに、食品加工機械の見本市に出品したが、ブースの周りに人垣ができるほどの大変な反響となった。それまで、玉ねぎの根とヘタを同時に切り取り、皮を剥ぐことできる処理装置は無かったからだ。この第一号は欠陥だらけであったので、販売はしなかった。しかし、見本市での業界の反応により、この機械は売れるはずだ、という強い確信を小林社長は感じ取ることができた。
その後、改良を続けて平成八年には4号目の試作機を製作し、販売することにした。数台は売れたのだが、ドリルの刃が根に付着した砂で磨耗するので、長期の稼働ができない苦情が入ってきた。また、玉ねぎの皮を剥ぐ機構でも欠陥が見つかったので、販売はひとまず中止し、さらなる改良をすることになった。
平成十二年には十五号目の試作機が完成したが、この試作機はほぼ理想の機能を持ち、狭い調理場にも設置できるように五十センチメートル四方の床面積に納めることができた。この年から本格的に玉ジローの営業活動を始め、それ以降は、毎年十数台を販売できるようになったが、ここに至までには八年の歳月がかかり、出願した特許は十五件、実用新案は四件にもなった。試作機の設計と製作は全て外部に委託したため、一台の試作機を製作するには三百万円前後がかかった。これまでに投入した開発費は累計で数千万円にものぼり、玉ジローの開発は小林社長の道楽のようなものであった。
● これからの展開
小林社長が想定した玉ジローの販売先は、一日に二~三百キログラムの玉ねぎを処理する料理店であった。この程度の量を処理しなければならない企業は国内に多いようで、弁当屋、惣菜屋、給食センターなどからも注文が舞い込んできた。さらに、昨今では食料品の原産地表示(トレーサビリティ)による予想もしない新しいマーケットが現れた。無農薬野菜や有機野菜を使用している料理店が玉ジローを購入するようになってきたからだ。無農薬野菜の使用を表示している料理店でも、それまでは玉ねぎの皮剥き作業を外注していたところが多かった。だが、外部に委託すると農薬を使った玉ねぎが混じることもあり、品質の保証ができなくなる。玉ジローを社内に導入することで、玉ねぎの原産地を正確に維持することができるようになった。思わぬマーケットが追い風となり、これから玉ジローの販売は増加していくようだ。
●ダイエット&ビューティフェアで、その4



男の知らない化粧品がある。
『ダイエット&ビューティ』という見本市では、化粧や痩身についてのあらゆる商品が展示されていたが、男では知ることのない商品ばかりであった。街を歩いている普通の女性は、自宅ではこんな商品を使っているのか、と考えると笑うようなものがあった。
一番目の人の顔をしたお面はコラーゲンでできていて、顔の皮膚を若返らせるのだそうだ。昔からある顔パックの一種らしい。
二番目にあるのは、キャビアを添加した美顔クリームである。クリームと食品のキャビアがどのような関係にあるか判らない。高価なキャビアをクリームに入れるとそれだけで商品価値が上がるのかもしれない。定価が6800円となっているが、2200円で売っていた。すると、仕入れの価格はもっと安いことになるのだが。
三番目の写真の上を見て頂きたい。「化粧品をオーダーでお作りします」、という企業の告知がある。この会社に依頼すれば、化学の知識などなくとも化粧品を製造してくれるのだ。貴方も明日からオリジナルの化粧品販売ができることになる。中小の化粧品会社は自社で製造工程を持たず、他社に製造を依頼しているのが実情である。数万円もの化粧品を購入する女性達は、遠いヨーロッパから仕入れたものだ、というロマンを抱いているようだ。しかし、豪華な箱に入れられた訪問販売の化粧品は、実は下町の中小化粧品製造会社から供給されているかもしれない。乙女達の夢を砕くようで失礼かもしれないが、化粧品の業界はそんなものらしい。
2005年9月14日
●ダイエット&ビューティフェアで、その3



老いていく身体に若さを求めるのが女性心理か。
『ダイエット&ビューティ』という見本市での新しいテーマはアンチエージング、つまり加齢を弱めて若返ることである。年齢と共に肌や体力が減衰していくのは人の常である。その減衰を弱めて、若さをなんとか維持させようとしたいのが女性の心理である。従来は化粧品で誤魔化したり、エステで潤いを保たせることが主流であった。最近では肌の老化そのものを止めようとするのが主流になりつつある。見本市でもこのアンチエージングの化粧品、食物を出店している企業が多く見受けられた。
写真では2社を掲載しているが、一つは特殊なクリームを肌に塗布して若返りをするものである。クリームを塗ってビニール袋で閉鎖するとクリームが肌をリフレッシュするとのこと。全身にクリームを塗ることもあるらしい。「十二歳若くなります」というのが効能であった。
もう一つは酵素による健康食品で若返りできます、という出店である。いずれにしても、金銭で若さを買うことができれば安いものかもしれない。それよりも中身の方も若さを保つ工夫が必要なのではなかろうか。
2005年9月14日
●ダイエット&ビューティフェアで、その2



よく分からない商品。鉱石の珪素が美顔になるのかな。
『ダイエット&ビューティ』という見本市で見かけた不思議な商品。
『珪素』を溶解し、水に溶かしたり粉末にして使用するのだそうだ。殺菌性、細胞活性化、浄化作用などがあり、肌荒れ、アレルギーなどに効果があるとのこと。岩石を高温で溶かして珪素をイオン化し、再結晶させたのが原料であるとのこと。しかし、鉱物である珪素が水に溶けるのだろうか疑問である。何回も説明を聞いたが理解できなかった。
このメーカーは韓国が本社であるが、エステ、痩身関係の薬剤、美容品では中国、韓国からの出店が多かった。これは現地の薬事法や薬品取扱法が日本と比べて緩やかであることが原因であろう。日本と比べると相当大胆に薬品を化粧品に使用することができるようだ。資生堂、カネボウなどからでは絶対に商品化されないような化粧品を見かけることができた。だが、このような怪しげな商品にも顧客がつくようであり、営業としては成り立っているようだ。
2005年9月14日
●ダイエット&ビューティフェアで。その1



女性の「美」を追求する見本市ですが、怪しげな?健康食品が多いのでは。
『ダイエット&ビューティ』という見本市に出掛けた。タイトルの通り、『痩身、減量』と『美しさ』をテーマとしていることから、女性が対象の見本市である。美しくなることは年齢を問わず全ての女性の願望であり、そのためには金を惜しまないのであり、それが巨大なマーケットとなっているようだ。
出店している企業は、エステ機器、リラクゼーション機器、化粧品、健康食品などのメーカーである。来場する人達は、エステショップ、美容院のオーナー、訪問販売業者、健康食品店のオーナー等である。会場には痩身と美容に関するありとあらゆる商品、機器が並べられていたが、男性から見ると「このような薬品や機械が不思議に高い金額で取引されているのが理解できない」のが実情であろう。スチームが出てきて肌を滑らかにする機器が500万円、小さな瓶に入れた美容クリームが1万円以上もしている。美貌を追い求める女性にとっては万難を排しても投資するに値する金額かもしれない。
他の見本市の雰囲気と根本的に違うのは、「実用性を問わず、生活の二次的な商品を売買する」ことである。通常の見本市では、日常生活に必要な商品であったり、工場の生産ラインで不可欠な機械が展示されている。社会が必要としている商品が出展され、商談の対象となっているのである。しかし、『ダイエット&ビューティ』では、極端に言えば生活していく上ではあっても無くても構わないような、不急不要の商品である。「美」という虚構を求めるための商品であることから、一般の見本市とは違った会場の雰囲気であった。
写真はいずれも健康を維持し、肌を美しくするための商材を販売しているブースである。どれも聞いたことの無いような素材を元にした飲料やクリームである。活性酵素は聞いたことがあるが、「活性水素」なんて聞いたことがない。とにかく、身体に効き目があるような素材を加工し、それなりの効果を説明して販売していた。「鰯の頭も信心から」ではないが、もっともらしい効能を述べれば売れていくのではなかろうか。なお、これらの商品は医薬品ではないため、「痩せる」「肌が美しくなる」などの薬効をカタログなどでうたうことはできない。そのような薬効を記載すれば薬事法に違反してしまうからだ。このため、それぞれの商品は「健康に良い」とか「身体にやさしい」というような表現に止まっていた。なお、会場にはこの他に健康に関する飲食物や化粧品が並べられていたが、もっと怪しげな商品もあった。それでも、それなりに売れているようであった。
2005年9月14日