2005年03月01日
●見本市会場での疲れ
見本市会場は広大であり、歩くだけである。
コンクリートの床は疲れがたまりやすかった。
見本市でニッチ企業を見つけることになったのだが、これは難行苦行であった。
見本市の会場にまで出掛けるのが一仕事である。往復の交通機関で多くの時間が費やされる。見本市は平日に開催されていることが殆どで、一日の仕事を休んで見学することになる。事務所にいて仕事をすればそれなりの収入になるはずであるが、その仕事を中止してニッチ企業を見つける作業に振り変えるのである。しかも、これは取材対象となるニッチ企業を『見つけるだけ』の作業であり、原稿作成とは別のものであり、全く収入にはならない。しかも、この見本市には年間30回程出掛けたので、30日分の私の仕事を放棄していたことになる。ニッチ企業を見つける作業を開始してからは、私の収入はみるみる落ち込み、年収四百万円以下に落ち込んでしまった。それまでの蓄えを取り崩し、連載が終わるまでの間は辛抱の連続であった。
次に、見本市会場に入場してからは、会場内の出展者のブースの全てを見て回ることになる。テニスコートなら数面が入りそうな巨大な体育館のような会場は細かく区切られ、左右前後3メートル程度のブースが設営されている。これらを片っ端から見て回るのである。小さな見本市でも数十社の出展者があり、ギフトショーのような巨大な見本市では出展者が二千以上にもなる。これらを丹念に見て歩くとなれば、巨大の会場を縦横に数回は往復しなければならない。午前10時頃から午後5時頃まで、昼食の30分を除いて歩きっぱなし、立ちっぱなしである。万歩計をつけて測定してみたら、1万二千歩以上になった。この程度の歩数ならば、芝生や砂利道のような柔らかい面を歩くのであればそれほどの負担にはならない。だが、見本市会場の床は厚いコンクリートに覆われていて、歩くことが辛い。特に冬場の寒い時期では、コンクリートの床から寒さが伝わるので足元が痛くなる。こうして、会場内を一日歩くだけで、足の関節がガクガクとなるような疲れが溜まった。それでも、見本市で目指すニッチ企業を見つけられたときはまだ幸せである。見本市で一日を費やしたが、取材できるような企業と出会わないときもある。そんな時の帰路の車内では、身体の疲れに加えて精神的に滅入ってしまい、ガッカリすることもあった。
2005年3月1日
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